[ベルリン 24日 ロイター] - サッカーのドイツ1部ブンデスリーガのケルンが、ロシア軍の侵攻から逃れたウクライナの女子セミプロチームを受け入れ、練習環境を提供している。
ケルン財団のトルステン・フリードリヒ氏はロイターの取材に対し、ケルンに避難したほかのウクライナのアマチュア、プロ選手の指導も行う予定だとし、「どの大きな難民施設も現在、95%が子ども連れの女性で、そうした子どもたちがサッカーの練習をエンジョイできること。それがわれわれのビジョンだ」と語った。
戦地から逃れた17歳のルスラナ・レフチェンコさんは「私たちがここで安心してトレーニングできるよう、クラブはあらゆる手を尽くしてくれている。嫌なニュースから遠ざけようとしてくれる」と喜んだ。
受け入れのきっかけは、2016年からドイツ在住で、避難してきたチームでかつてプレーしたウクライナ人通訳者がケルン財団に助けを求めたこと。この翻訳者は「今、見せている彼女たちの顔は、ここに来たときとは比べものにならない。初日はうつろな表情で、恐怖が浮かんでいたし、泣いてもいた」と話した。