[バファロー(米ニューヨーク州) 15日 ロイター] - 米ニューヨーク州バファローのスーパーで14日、人種差別によるとみられる銃乱射事件があり、10人が死亡した。当局は15日、容疑者の白人の男(18)が昨年、自身が通う高校に脅迫を行って拘束され、精神鑑定を受けたが数日後に釈放されていたと明らかにした。
警察は15日の会見で乱射事件について「これまでに発見した証拠から人種差別による憎悪犯罪(ヘイトクライム)であるのは明白で、ヘイトクライムとして訴追される」と述べた。
銃撃された13人のうち11人は黒人だった。また、容疑者は乱射の様子をSNS(交流サイト)でライブ配信していた。
ニューヨーク州のホークル知事はABCニュースで、容疑者は暴力的で人種差別的な思想をインターネットで公表していたとし、事件を阻止するために何ができたかに焦点を置いた調査を行う方針を示した。
容疑者が書いたとされ、ネットに投稿された180ページの声明では、米国で白人がマイノリティー(少数派)に取って代わられるとする陰謀説などに言及している。
ホワイトハウスは、バイデン大統領とジル夫人が17日にバファローを訪問すると発表した。