[フランクフルト/ロイナ(ドイツ) 16日 ロイター] - ドイツの電力最大手RWEは、天然ガスの代金をユーロ建てで支払うため、ロシアに口座を開設したことを明らかにした。ロシアが要求する新たな決済方式を受け入れる。
ドイツのハーベック経済相も、新方式で問題が生じることはないとの楽観的な見方を示した。
新たな決済方式では、買い手がロシアの民間銀行ガスプロムバンクの口座にユーロかドルを預金することを義務付けられる。ガスプロムバンクはこれをルーブルに両替し、買い手の別の口座に移し、ルーブル建てでガスプロムに代金を送金する。
これに先立ち、欧州連合(EU)欧州委員会は、対ロシア制裁に抵触することなく域内企業がロシア産ガスを購入する方法について新たな指針を発表。EUの制裁措置は企業が指定銀行に口座を開くことを妨げず、企業はロシアのガス代金を支払えるとした。ただし、既存契約で合意した通貨で支払い、その通貨の支払いが完了した時点で取引完了を宣言する場合に限るという従来の勧告を再確認した。