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東京外為市場・午後3時=ドル120円前半、手掛かり材料難で一進一退

発行済 2014-12-27 13:38
東京外為市場・午後3時=ドル120円前半、手掛かり材料難で一進一退

[東京 26日 ロイター] -              ドル/円 JPY=    ユーロ/ドル EUR=  ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 120.19/21 1.2212/16 146.79/83   正午現在   120.18/20 1.2217/21 146.84/88   午前9時現在 120.38/40 1.2206/10 146.95/99   NY午後5時 120.08/10 1.2219/23 146.77/81

午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク時間午後5時時点とほぼ変わらずの12 0円前半。クリスマス休暇に伴って海外勢の参加が減り、新規手掛かり材料も見当たらな いなか、株価をにらみながら一進一退の値動きとなった。

日経平均株価は、寄り付き前に発表された11月鉱工業生産が予想に反しマイナスだ ったことなどが重しとなり、前日比約30円安で始まった。終値は前営業日比10.21 円高だった。 ドル/円は仲値公示を挟んで底堅さを見せたものの、その後弱含んだ。もっとも「1 19円台まで押せば投資家の買い意欲が出る」(国内金融機関)とみる向きは多く「下値 は支えられ、大きく崩れる様子はない」(同)との声が出ていた。 実需面では、来週から休暇に入る企業によるフローが観測された。ドルの先高観から 様子見姿勢を強める輸出企業に対し、輸入企業は「越年を避けようと120円でもドルを 買う先が多かった」(国内金融機関)との観測もあった。

朝方に11月の全国消費者物価指数(CPI)が発表されたが、ドル/円の反応は限 定的だった。総務省の発表によると、生鮮食品を除くコアCPIは103.4で、前年同 月比2.7%の上昇となった。ロイターがまとめた民間予測のプラス2.7%と同水準だ った。 その後、経済産業省が11月鉱工業生産指数速報は前月比0.6%低下の97.8と なり、3カ月ぶりの低下となったと発表したが、こちらにもドル/円の反応は限定的だっ た。ロイターの事前予測調査では前月比0.8%上昇と予想されており、発表数値は予想 を下回った。

<ドル指数は依然8年8カ月ぶり高水準>

主要6通貨に対するドルの強さを表すドル指数 .DXY は、午後3時10分現在、89 .830で、前営業日比では0.137安。ただ、レベルは依然、2006年4月以来の 高水準にある。 同指数は23日に90.159まで上昇し、2006年4月3日以来、8年8カ月ぶ りの高値を付けた。

「米国が利上げをするしないにかかわらず、市場は利上げを織り込んで、ドル高が進 んでいる。この過程では、新興国市場からマネーが引き揚げられ米国に流入するため、新 興国では金融引き締め効果、米国では緩和効果が生じている。この傾向は来年にかけてさ らに強まっていくだろう」とグローバルエコノミスト・斎藤満氏は言う。 他方、メキシコ、ベネズエラ、中国など、外貨建て(ドル建て)債務の大きい諸国で は、ドル高/自国通貨安による返済負担が膨らんでおり、将来的に金融市場の火種になり かねないと同氏は警告する。

<原油相場は小康状態>

ドル高の裏では原油安が進んでいたが、原油相場はこの日小康状態となった。 米原油先物 Clc1 は1バレル=56ドル付近で、16日に年初来安値となる53.6 0ドルを付けて以降は、底堅さを保っている。

背景には、リビア最大の石油輸出ターミナル、エスシデル港のタンクにロケット弾が 着弾したと伝えられ先行きの需給懸念が浮上したことや、サウジアラビアのアッサーフ財 務相が、同国の2015年度予算案が1バレル=80ドルを前提としていると発言したと の報道が伝わり、サウジが価格上昇に向けて何らかの行動をとるとの思惑が広がったこと がある。

ただ、アッサーフ財務相は、サウジの財政・経済の状況を踏まえると、同国は原油安 に「中期的に」耐えられるとの認識も示している。  

<週明けにドル上昇再開の見方も、日米金利差が拡大>

日米の2年債金利差が急激に拡大して2010年5月以来の水準に達している一方、 これとの整合性の観点から足元のドル/円は低い水準にあるとの指摘が出ている。 JPモルガン・チェース銀行のチーフFX/EMストラテジスト、棚瀬順哉氏は、ク リスマス休暇が明け、市場の流動性が正常化していく過程で「ドル/円が日米金利差にキ ャッチアップする形で上昇する展開となる可能性もあるだろう」と指摘している。 過去の相関に基づいて日米2年債の金利差と整合的なドル/円の水準を推計すると、 過去6カ月では126円台前半、過去12カ月では121円台前半と、サンプル期間の取 り方によって結果にばらつきが出るものの、「いずれにしても現在のドル/円の水準は日 米2年債金利差対比で低すぎる」と棚瀬氏は予想している。

(森佳子) ((※ yoshiko.mori@thomsonreuters.com)(03-6441-1877)(RM: yoshiko.mori.thomsonreuters.com@reuters.net))

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