[シンガポール 11日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)のヘナレ国防相は11日、太平洋諸島諸国は中国との関係を巡って独自の決定を下す自由があるとの認識を示した。
中国は太平洋諸島との関係緊密化を図っており、4月にはソロモン諸島と安全保障協定を締結。米国やオーストラリア、ニュージーランドは、中国の軍事的プレゼンスの強化を懸念している。
ヘナレ氏はアジア安全保障会議(シャングリラ対話)の合間にロイターに、ニュージーランドは太平洋諸島の国々の主権を尊重しているとした上で、特定の結果を強要しようとすることは誰の利益にもならないと主張。「われわれの仕事はこれらの国をサポートすることであり、彼らが自分たちのために強い決断をするようにすることだ」と語った。
ヘナレ氏は、安保会議の際に中国の魏鳳和国防相と会談したとし、太平洋諸島が独立を維持することの重要性を改めて強調したと説明。
ヘナレ氏によると、会談では「太平洋諸島諸国の独立性や主権を支持する」としたヘナレ氏の主張に対して「(中国側は)太平洋地域の安全と持続可能性、繁栄を重視していると応じた」という。