[8日 ロイター] - パナソニックホールディングス(HD)は7日、コンピューター技術に関する自社の特許を侵害されたとして、米半導体大手ブロードコムを米テキサス州の連邦地裁に提訴した。損害賠償と、特許侵害を禁じる裁判所命令を求めている。
パナソニックは2件の訴訟で、超小型演算処理装置(MPU)、IC(集積回路)、無線ネットワーク用の部品など「広範な」ブロードコム製品が、自社の特許10件を侵害していると主張する。
パナソニックは特許のライセンス契約をブロードコムに提案したが、拒否されたという。
ブロードコムは以前、トヨタ自動車の車載情報・娯楽システムが自社の特許を侵害しているとして、パナソニックやトヨタなどを相手取り、米国際貿易委員会(ITC)に訴えた。輸入禁止を求めたがITCは特許侵害を認めず、ブロードコムはテキサスの裁判所に上訴したものの棄却され、今年5月に訴えの取り下げで各社が合意した。