[北京 17日 ロイター] - 中国の政府系証券時報は17日の論説で、中国の金融政策は経済の新たな課題に対処するための十分な余地と手段があると指摘した。
「下半期は経済回復の基盤がまだ強固でなく、経済運営は依然として多くの不確実で不安定な要因に直面している」と分析。「新たな課題や予想を超えるような変化に対処するという点で、金融政策には十分な余地と手段がある」との認識を示した。
他の主要中央銀行が積極的に金利を引き上げる中で、中国人民銀行(中銀)は資本流出への懸念からさらに緩和する余地は限られているとのみるアナリストも多い。
証券時報は、新型コロナウイルス禍に比較的抑制された金融政策スタンスを取ったことや、人民元の柔軟性向上、銀行の外貨準備の削減など資本流出を抑制するための政策を先回りして実施したことが、外的ショックからの緩衝材になっていると指摘した。
「元相場を合理的でバランスのとれた水準で基本的に安定させ、新しい課題と変化に積極的かつ断固として対処していく」とした。