[ヨハネスブルグ 21日 ロイター] - 南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)は21日開いた金融政策決定会合で、主要政策金利であるレポレートを75ベーシスポイント(bp)引き上げ、5.50%とした。市場予想の50bpを上回った。
利上げは5会合連続となった。
今回の決定では3人の委員が75bp、1人が100bp、1人が50bpの利上げを主張し、意見が分かれた。
南ア中銀のハニャホ総裁は記者会見で、インフレ見通しに対するリスクは 「上振れと評価される」との見方を示した。
ハニャホ氏は「今回改訂されたレポレートの道筋は、インフレリスクに関する現在の見解と一致する水準まで金利を引き上げる一方で、短期的には引き続き信用需要を支えるものとなっている」とし、「政策の目的は、インフレ期待を目標範囲の中間点付近でさらにしっかりと安定させ、2024年にインフレ目標を達成する確信を高めることだ」と述べた。
今回の決定を受け、通貨ランドは上昇した。
南ア中銀は昨年11月以来、政策金利を200bp引き上げたことになる。最初は25bpずつ利上げを行い、前回5月の会合では50bp引き上げた。
しかし、インフレ率は5月の前年比6.5%から、6月に7.4%と13年ぶりの高水準に加速。南ア中銀の目標範囲である3─6%をさらに上回った。