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東京外為市場・午後3時=ドル121円付近、年度末にらんだフロー中心の相場

発行済 2015-03-09 15:22
© Reuters.  東京外為市場・午後3時=ドル121円付近、年度末にらんだフロー中心の相場
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[東京 9日 ロイター] -          ドル/円 JPY=   ユーロ/ドル< EUR=>  ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 121.02/04 1.0840/44 131.20/24   正午現在   120.89/91 1.0841/45 131.07/11   午前9時現在 120.74/76 1.0842/46 130.92/96   NY午後5時 120.79/80 1.0843/46 131.02/06

午後3時のドル/円は、先週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅にドル高 /円安の121円付近。年度末を控えた売り買いが交錯するなか、米雇用統計を受けたド ル買いは一巡し、午後はほぼもみ合いとなった。

朝方の取引では、米国株の大幅安や10─12月期GDP2次速報の下方修正を嫌気 して日経平均株価がマイナス幅を拡大。ドルは一時120.61円付近まで売り込まれた 。その後、仲値公示にかけては輸入企業の買いが支えとなり小幅高となったが、輸出企業 の売りも流入し、上値も限定された。午後は投機筋の動きも鈍る中、ドルは121円付近 での一進一退、ユーロ/円は131円前半でのもみ合いに終始した。

<本邦GDP、国際収支>

朝方に内閣府が発表した2014年10─12月期実質国内総生産(GDP)2次速 報値は、1次速報値から下方改定となった。前期比はプラス0.4%(1次速報値プラス 0.6%)、年率換算ではプラス1.5%(1次速報値プラス2.2%)。ロイターの事 前予測調査では、中央値は前期比プラス0.6%、年率プラス2.2%と、1次速報から 変わらない見通しとなっていた。

財務省が今朝発表した国際収支状況速報で1月の経常収支は、614億円の黒字だっ た。経常収支の黒字は7カ月連続となる。1月としては東日本大震災前の2011年以来 、4年ぶりに黒字に転換した。ドル/円は同データ発表後にきょうの安値を付けているが 、直接的な因果関係は定かではない。

同じく国際収支統計によると、アラブ首長国連邦(UAE)とルクセンブルグは1月 に、本邦短期債をそれぞれ1兆2736億円、3兆3249億円と大量に売り越していた ことが分かった。

「年末の山を越した1月は、円のマイナス・ファンディングの幅が縮小して、海外投 資家が円債に投資するインセンティブが低下した可能性がある」と、SMBC日興証券、 シニア金利ストラテジストの野地慎氏は言う。

年末の市場では、ドルの供給が細ったため、為替スワップでフォワードのドル/円デ ィスカウントが拡大し、結果的に、ドルを潤沢に保有する金融機関や投資家が、大幅なマ イナスコストで円を調達できる環境となっていた。しかし、年末要因が剥落(はくらく) した1月には、円の調達コストが上昇した。

他方、英国による短期債投資は1月に9兆3385億円と12月の8兆4797億円 に引き続いて高水準を維持している。

<ドル/円は緩やかな上昇か>

目先のドル/円の動きについて「上昇は緩やかになりそうだ」(国内金融機関)との 指摘がでている。米雇用統計の強い数字を受けてドルは主要通貨に対し全面高の様相とな ったが、円もドル以外の通貨に対してはしっかり推移したことが背景にある。

ドルの主要6通貨に対するドル指数 .DXY は、米雇用統計後に強含み、一時11年半 ぶり高水準となる97.828まで上昇した。こうした中でドル/円は121円台に急伸 したものの、円もユーロやポンド、豪ドルなどに対し強含んだ。 「このところの米雇用統計後の反応とは違うパターン。昨秋までなら雇用統計が強け れば円売り主導となったが、ユーロという円より弱い通貨が台頭し、お株を奪われた格好 だ」(同)との指摘が出ていた。

米雇用統計を経てレンジが120─121円前半程度に1円程度、切り上がったとの 指摘も出ていた。底堅さが意識される半面、米雇用統計の織り込みだけで買い上げていく 様子も見られないといい、「米小売売上高の発表まで材料がない中で、121円半ばを試 すようなドル買いの流れは想定しにくい」(邦銀)との見方が出ていた。

ポイントになりそうなのは、米雇用統計発表後に売りが強まった新興国相場や米株価 のきょう以降の動向で「さらに崩れるようなら、日本株も調整基調が強まってドル/円の 上値も重くなりやすい」(別の邦銀)との指摘が出ていた。 先週末発表の米2月雇用統計は市場の予想を上回る結果となり、米連邦準備理事会( FRB)が今月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利の道筋を示すフォワード ガイダンスから「忍耐強く」の文言を削除し、6月の利上げに向けた地ならしをするとの 見方が強まった。

<ユーロはショートカバーに警戒でも根強い先安観>

ユーロ/ドルは朝方から弱含んで推移し、朝方に一時1.0822ドルまで下落した 。 先週末の取引でユーロは、欧州中央銀行(ECB)による量的緩和策の詳細発表を受 けて、11年半ぶりに1.10ドルの大台を割り込み、米雇用統計後には一段安となって いる。 市場では、短期筋のユーロ売り持ち高が積み上がりを警戒する声もでている。 「さすがに売られ過ぎ。値ごろ感が出てきている」(国内金融機関)と、いったんシ ョートカバーが入るとの見方もある。しかし、一方で、米雇用統計の強い数字を受け「米 欧の金融政策の方向性の違いが鮮明になっている。積極的にユーロを買えるような材料も なく、底打ち感はまだ出ていない」(国内証券)との声もあった。

市場ではユーロについて「リアルマネーの一部から売りが出たとの観測がある。腰の 入った投資家も、ユーロの先安観を強めているようだ」(国内金融機関)との指摘も出て いた。

きょうはユーロ圏財務相会合があり、ギリシャの財政問題が再び市場で意識されやす いという。ギリシャは4月末までに新政権が財政再建の実行計画をまとめる必要があるが 、与党内からの反発も伝えられ難航すると見られる。ユーロは売り持ち高の積み上がりか らショートカバーへの警戒も根強いが「先行き数カ月は下値不安もつきまといそうだ」( 同)との声が出ていた。   

(為替マーケットチーム)

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