[東京 12日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 午後3時 121.36/38 1.0528/32 127.78/82 正午現在 121.62/64 1.0506/10 127.78/82 午前9時現在 121.40/42 1.0546/50 128.04/08 NY午後5時 121.45/46 1.0547/49 128.06/10
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点からややドル安/円高の 121円半ばだった。米欧の金融政策の方向性の違いが引き続き意識され、ユーロ/ドル が12年ぶりに1.05ドルを割り込んだ一方、主要6通貨に対するドル指数 .DXY は1 2年ぶりに100を超えた。
ユーロ/ドルは前日海外時間に1.0511ドルまで下落し、12年ぶりの安値をつ けたが、1.05ドルに厚めのオプションバリアが観測され、いったんサポートされてい た。ただ、戻りは鈍く、東京時間も朝方から安値圏で推移していた。 午後に入ると1.05ドルを割り込んで一時1.0494ドルまで下落した。短期筋 による売り仕掛けがあったとみられる。市場では「下げの勢いが強い。いったん落ち着い てきているが、まだ底打ち感はない」(国内金融機関)との声が出ていた。ユーロ/円は 前日海外時間に127.64円まで下落していた。
欧州中央銀行(ECB)の量的緩和(QE)開始を受け、ユーロ圏の多くの国で国債 利回りが過去最低水準に低下。ギリシャの債務問題もくすぶる中、ユーロは売られやすい 通貨となっている。
<米小売売上高に注目>
ドル/円は正午にかけてじり高の展開となった。小高く始まった日経平均株価が前日 比200円超まで上げ幅を拡大し、ドル/円を下支えした。
市場では「朝方から動意がなかったが、しっかり推移している株価を眺めながらドル 買いが先行している」(邦銀)との声が出ていた。「きょうは難しいかもしれないが、1 21円後半を抜けてくれば、また122円を試す展開になる」(同)という。 午後にユーロ売りが強まった局面では、ドル指数が12年ぶりに100を超え、一時 100.06まで上昇した。ドル/円も午後には121.50円まで上伸した。 その後はややドル売りが優勢となり、ドル指数は99後半に、ドル/円は121円前 半に押し戻された。きょうの海外時間に米2月小売売上高の発表を控えており「事前のポ ジション調整を進める動きが出ているようだ」(国内金融機関)との声が出ていた。
海外時間は、米国の2月小売売上高が注目されている。ロイターがまとめた米小売売 上高の市場予想は、前月比0.3%増。「強い内容となった場合は、ドル買い材料と受け 止められて122円を試す動きが出てくる可能性もある」(国内金融機関)との声があっ た一方、「天候不順の影響などが読みにくく、楽観視できない」(別の国内金融機関)と 警戒する声もある。 1月は市場予想を下回る0.8%減となり、ドル大幅安のきっかけとなった。
早朝は、ニュージーランド中銀が政策金利を3.5%に据え置くとともに、その後の 声明で、今後の金融政策は指標データ次第と中立姿勢を示した。市場予想通りの据え置き となったが、声明が利下げ期待につながるものではなかったこともあり、ニュージーラン ドドルが買われた。
(為替マーケットチーム)