24日の香港市場は上昇。
主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比233.28ポイント(0.84%)高の28060.98ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が10.79ポイント(0.07%)高の14488.99ポイントと、そろって反発した。
ハンセンは07年12月以来、7年4カ月ぶりに終値ベースで28000を回復している。
売買代金は1674億100万香港ドル(23日は1917億7100万香港ドル)。
資金流入の期待が支え。
香港ドルレートが許容変動幅の上限(1米ドル=7.75香港ドル)近辺で推移するなか、香港金融管理局(HKMA)が連日で為替介入(米ドル買い・香港ドル売り)を実施したことが材料視されている。
本土株安を嫌気し、指数は一進一退の動きだったが、引けにかけて買いの勢いが増した。
ハンセン指数の構成銘柄では、金融大手グループのHSBC(5/HK)が4.2%高と上げが目立つ。
「HSBCはロンドン本社の移転について検討を始める」と報じられたことが刺激材料となった。
英国は銀行税が高いため、租税負担の軽減に関する期待感が強まる。
同行株は時価総額が大きいため、1銘柄だけで指数を127.7ポイント押し上げた。
カジノ株も上げが目立つ。
銀河娯楽集団(27/HK)が3.6%高、金沙中国(1928/HK)は2.7%高で引けた。
通信セクターも物色された。
通信キャリアの中国電信(728/HK)が4.5%高、同じくキャリアの中国聯通(762/HK)が2.2%高、通信機器・設備の中興通訊(ZTE:763/HK)が5.6%高、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が1.4%高で引けた。
【亜州IR】