[東京 26日 ロイター] - 日立建機は26日、2023年3月期の連結業績予想(国際会計基準)を上方修正し、調整後営業利益の見通しを従来の940億円から前年比17.6%増の1100億円に引き上げた。資源高で鉱山機械の需要が堅調なほか、部品販売など保守事業が順調に推移、円安も利益を押し上げている。
IBESがまとめたアナリスト13人の予想平均値1020億円を上回った。同社は7月の22年4─6月期決算発表時も、為替前提を見直して通期予想を上方修正した。
売上収益の通期予想は従来の1兆0400億円から前年比13.2%増の1兆1600億円に引き上げた。ロシアや中国で大きく減収を見込むものの、その他の地域で需要が堅調に推移するとみている。税引き前利益は900億円から同4.4%減の1兆1060億円に、純利益は570億円から同11.6%減の670億円に上方修正した。
4─6月期に発生した部材調達や物流遅延によるマイナス影響は、7月以降改善したとしている。
併せて発表した4─9月期業績は、調整後営業利益が前年同期比36.7%増の520億円だった。建設用の油圧ショベル需要は世界的に減少したものの、鉱山機械の新車販売などが好調だった。