[ワシントン 16日 ロイター] - 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は16日、ロシア軍が依然ウクライナ国内でかなりの戦闘力を維持しているとし、ウクライナ軍が短期的に勝利するという考えをけん制した。
ミリー氏は、ロシア軍をクリミアなどを含むウクライナ全土から撤退させることを意味する「ウクライナの軍事的勝利が近く起きる確率は高くない」と述べた。同時に「ロシアが撤退するという政治的解決策が存在する可能性はある」と述べた。
さらに、オースティン国防長官とともに米国はウクライナの自衛を必要な限り支援すると表明。記者団に対し、数十億ドルの軍用装備品のほか、訓練や助言、情報提供によってウクライナ軍を支援するとした。
ミリー氏はまた、ポーランドにミサイルが着弾したことを受け、ロシア軍幹部と連絡を取ろうとしたができなかったとした。