[ニューヨーク 19日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが不安定な取引の中、下落した。米連邦準備理事会(FRB)による利上げを受けて米経済の減速を示す指標発表が相次いだ。
米商務省が19日発表した2022年12月の全体の住宅着工件数は1.4%減の138万2000戸となった。全体の建設許可件数は1.6%減の133万戸だった。
米フィラデルフィア連銀が発表した1月のフィラデルフィア地区連銀業況指数はマイナス8.9だった。
円は、日銀がいずれ超金融緩和政策から脱却するとの期待を背景に上昇した。ドル/円は0.4%下落し128.455円となった。
オーストラリア・コモンウェルス銀行の通貨ストラテジスト、キャロル・コング氏は「市場参加者がまだ日銀の政策転換を期待していることも円の反発に反映されている」と述べた。
ユーロ/ドルは0.4%上昇し、1.0831ドルとなった。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は19日、インフレ率を目標の2%に引き下げるのに必要な期間、金利を上げ続け、制約的領域にとどめておくと述べた。
ドル指数は終盤では0.3%高の102.04となった。
複数のFRB幹部がこの日、金利に関する発言を行った。
米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は、FRBはおそらく5%を「やや上回る」水準に政策金利を引き上げ、その後一定期間、同水準を維持する必要があると発言。
ブレイナード副議長はインフレ抑制に十分な金利水準を「模索」していると述べた。
豪ドルは0.4%下落し0.6916米ドル。ニュージーランドドルも0.7%下落し0.64米ドルとなった。
ドル/円 NY終値 128.42/128.45
始値 128.61
高値 128.82
安値 128.24
ユーロ/ドル NY終値 1.0827/1.0831
始値 1.0820
高値 1.0839
安値 1.0785