[東京 31日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、月末に伴う持ち高調整目的の売り一巡後は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見ムードが広がり、130円前半で小動きとなった。前日のニューヨーク市場終盤(130.44/46円)から小幅安の130.17/19円付近で推移している。
仲値にかけては実需の売り買いが交錯した後、月末要因によるドル売りフローがでたとみられるほか、「130円半ばでは上値の重さが意識されており、戻り売りが出やすい」(国内銀)ことから、一時130.06円付近まで軟化した。その後は再び130円前半まで水準を戻し、小動きとなった。
豪ドルが対円で下落し、クロス円を中心に円高圧力が強まったことも、ドル/円の下押し材料となった。
オーストラリア統計局が31日発表した2022年12月の小売売上高は前月比3.9%減の345億豪ドルと、20年8月以来の大幅減だった。
予想の0.3%減を大きく下回ったことで「金融引き締めによる消費減速が目立ってきた」(外銀)との声が聞かれた。
きょうから2日間の日程で開催される米FOMCでは、利上げ幅が大方の予想通り25ベーシスポイント(bp)なのか、利上げ停止について何らかの示唆があるかどうかが注目されている。
あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏は「市場が期待感している利上げ打ち止めに関する話は出さずに、タカ派的な姿勢を継続するのではないか」との見方を示す。
日銀が午後に通告した貸付期間5年の共通担保資金供給(全店)オペには3兆2639億円と、前回(3兆1290億円)と同規模の応札が確認された。ただ、事前通告されていたこともあり、円相場の反応は乏しかった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 130.17/19 1.0833/37 141.04/08
午前9時現在 130.48/50 1.0848/52 141.56/60
NY午後5時 130.44/46 1.0844/48 141.53/57