[ワシントン 31日 ロイター] - 米国は31日、同盟国の英国、カナダ、オーストラリアと協調してミャンマーへの追加制裁を科した。
ミャンマーは2月1日で、軍がクーデターを起こして政権を掌握してから丸2年を迎える。
米財務省の声明によると、米政府はミャンマーの選挙管理委員会、ともに国営の鉱業関連企業2社、エネルギー関係当局者、現・元軍人に対して制裁を科した。
財務省の声明によると、今回の米国の制裁では国営のミャンマー石油ガス会社(MOGE)のマネージングディレクターと副マネージングディレクターを対象にする。人権擁護団体は、軍事政権の重要な収入源となっているMOGEに対する制裁を要求してきた。米国がMOGEの関係者を制裁対象としたのは初めて。
財務省によると、Myo Myint Ooエネルギー相も対象となる。同氏は国内外のエネルギー部門でミャンマー政府を代表し、石油・ガスの生産と輸出に関わる国有企業を管理している。
カナダは個人6人を制裁対象に指定。航空燃料の輸出、販売、供給、輸送を禁止した。オーストラリアは軍事政権と軍が経営する企業の関係者を制裁対象とした。
英国は、市民に対する空爆に使われた航空燃料をミャンマー空軍に供給する手助けをした企業2社と個人2人を制裁対象とした。