[東京 16日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準から小幅安の135円後半で取引されている。中国指標の下振れを受けて対豪ドルで円が買われたほか、前日海外でカナダドルに対して進んだ円安も巻き戻された。
ドル/円は135円後半から136円前半の狭いレンジ内で、上値の重い展開が続いた。クロス円の下げに加え、アジア時間の米金利がやや低下したことなどが重しになったという。
りそなホールディングスのエコノミスト、村上太志氏は「(前日は)米起債による要因で米金利が上昇し、それにつれてドルも買い戻す動きがでた」と指摘。ただ「米金利の一段の上昇は見込みづらく、140円を超えるような上昇は難しいのではないか」との見方を示した。
豪ドルは午前の高値91円前半から90円後半へ軟化した。4月の中国主要経済指標が軒並み予想を下回り「中国の景気回復力の弱さが確認できた」(外銀)ことから、経済的な関係が深いとされる豪ドルに売りが強まったという。
前日海外で101円前半と5カ月ぶり高値に迫ったカナダドルは、100円後半に反落した。市場では、カナダ銀行(中央銀行)が15日に公表した金融システムに関する調査で、同国金融システムの強靭性に対する信頼感が、2018年の調査開始以来最高となったことが話題となっていた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 135.87/89 1.0869/73 147.72/76
午前9時現在 136.02/04 1.0871/75 147.90/94
NY午後5時 136.11/13 1.0872/76 148.00/04