[ニューヨーク 日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では日本円が下落。前日には植田和男日銀総裁の発言を受け7月中旬以降で最大の上げ幅を記録していた。一方、米インフレ統計の発表を控えドルは上昇した。
ドル/円は0.39%高の147.15円。前日の0.83%安から幾分回復した。
コーペイ(トロント)のチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「日銀がマイナス金利から脱却したとしても、金利差は依然として極めて大きい」と指摘。前日の円の急上昇は「反射的な過剰反応」との見方を示した。
一方、ドル指数は前日の下げから回復。投資家は13日に発表される米消費者物価指数(CPI)に注目している。ドル指数は終盤で0.14%高の104.72となった。
CMEのフェドウオッチによると、連邦準備理事会(FRB)が来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置く確率は93%。ただ11月のFOMCで利上げを決定する確率は40.9%と、前日の38.4%から上昇した。
ユーロ/ドルは14日の欧州中央銀行(ECB)理事会を控え0.19%安の1.0728ドルとなった。金融市場ではECBによる追加利上げへの期待が徐々に高まっている。
ウェルズ・ファーゴのアナリストは、ECBは金利を据え置くだろうが、「タカ派的なレトリックとバランスシート縮小の見返りを伴う可能性がある」と予想した。
ポンド/ドルは0.2%安の1.2485ドル。英国立統計局(ONS)が12日発表した5─7月の賃金はボーナスを除いたベースで前年比7.8%上昇し、伸び率は4─6月から変わらずとなり、高水準を維持した。エコノミスト予想とも一致した。
ドル/円 NY終値 147.08/147.09
始値 146.90
高値 147.24
安値 146.87
ユーロ/ドル NY終値 1.0752/1.0756
始値 1.0714
高値 1.0764
安値 1.0706