[東京 21日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤と変わらずの148円前半で取引されている。米連邦公開市場委員会(FOMC)後の堅調地合いは東京でも続き、一時148.46円と昨年11月以来10カ月ぶり高値を更新した。
米2年債利回りが17年ぶり、10年債利回りが16年ぶり高水準へ達する中、ドルは全面的な上昇が続いた。対ユーロで一時1.0617ドル、対英ポンドで1.23ドル前半と、ともに半年ぶり高値をつけた。
FOMCの発表内容の中で、最も注目を集めたのは来年の政策金利見通し。前回6月時点は年末までに4回の利下げを示唆するものだったのに対し、今回は2回の利下げにとどまるものとなった。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は会見で、見通しは計画ではなく政策は適宜調整すると説明したが、市場では「高金利政策がしばらく続く可能性が高まった。米国にマネーが集中しやすい状況は当面変わらないだろう」(外銀トレーダー)との声が出ていた。
一方で為替介入への警戒感も高まっている。大和証券のチーフ為替ストラテジスト・多田出健太氏は「実弾介入は、去年付けた151.94円近辺の円安水準を抜けてからやるかな、という印象だが、口先介入(のトーンが)強まる可能性はある」と指摘した。
あす22日は、日銀が金融政策決定会合の結果を公表する。政策変更を予想する声はほとんどなく、注目は植田和男総裁の記者会見に集まる。再び強まってきた円安にどう言及するか、今後の政策修正に向けた道のりをどう説明するかなどが焦点となりそうだ。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 148.34/148.36 1.0633/1.0637 157.74/157.78
午前9時現在 148.32/148.33 1.0649/1.0653 157.96/157.97
NY午後5時 148.32/148.35 1.0659/1.0663 158.12/158.16