[ニューヨーク 6日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを終了したとの見方が強まり、ドルが一時対ユーロで約8週間ぶりの安値まで下落した。終盤にかけては持ち直した。
週内に予定されるパウエルFRB議長の講演では、先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後、よりハト派的なトーンを維持するかどうかが焦点となる。
CIBCキャピタル・マーケッツでFX戦略の北米責任者を務めるビパン・ライ氏は、「先週の決定は全会一致だったとはいえ、パウエル議長の見解はあまり広く共有されていないと思われるため、ハト派とタカ派の間で乖離が見られるようになるのではないか」と述べた。
ドル指数は一時、9月20日以来の安値となる104.84まで下落した。終盤は0.13%高の105.19だった。
ユーロ/ドルは、9月13日以来の高値となる1.0756ドルまで上昇した。終盤は0.06%安の1.0723ドルとなった。
ドル/円は0.41%上昇し、149.98円となった。ノルデアのシニアFXストラテジスト、デーン・チェコフ氏は、日本の当局が為替介入を検討するには1ドル=155円近辺になる必要があるとの見通しを示した。ドル/円は先週、151円74銭を付け、日銀がドル売り介入を実施した2022年10月の水準に近づいた。
豪ドルは0.34%下落し、0.6491米ドル。序盤には0.6523ドルと3カ月ぶりの高値をつけた。オーストラリア準備銀行(中央銀行)は7日の会合で政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き上げて4.35%とする見通し。
ドル/円 NY終値 150.07/150.08
始値 149.61
高値 150.08
安値 149.61
ユーロ/ドル NY終値 1.0715/1.0719
始値 1.0751
高値 1.0754
安値 1.0717