[ニューヨーク 19日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが小反落。ただ、最近の堅調な米経済指標や一連の連邦準備理事会(FRB)当局者の発言を受け早期利下げ観測が後退する中、ドルは前日まで5営業日続伸し、週足では0.8%上昇した。
主要6通貨に対するドル指数は終盤の取引で0.08%安の103.26。朝方発表された1月のミシガン大消費者信頼感指数(速報値)が2021年7月以来の高水準となったことを受け、ドルは一時上昇する場面もあった。
CMEフェドウオッチによると、FRBが3月に少なくとも0.25%ポイントの利下げを実施する確率は50%を下回った。トレーダーの間では、利下げ開始が5月になる公算が大きいという観測が高まっている。
シカゴ地区連銀のグールスビー総裁は19日、FRBが利下げに踏み切るには、インフレ率が目標である2%まで低下し続けることが必要だが、そうした判断を下すにはさらに数週間のデータが必要だと述べた。
サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、インフレ率を目標である2%まで低下させるためには「やるべきことがたくさん残っている」と感じており、利下げが間近に迫っていると考えるのは「時期尚早」と述べた。
ユーロ/ドルは0.16%高の1.0891ドル。週間では約0.5%下落した。JPモルガンは、欧州中央銀行(ECB)による利下げ開始時期予想を9月から6月に前倒しした一方、インフレと賃金上昇の動向については引き続き「慎重」との見方を示した。
ドル/円は横ばいの148.15円。日銀が来週開催する金融政策決定会合では金融緩和の現状維持が決定されるとみられている。
週間では、ドルは円に対し2%超上昇し、3週連続で上昇する勢い。
ポンド/ドルは0.06%安の1.27ドル。昨年12月の英小売売上高(数量ベース)は前月比3.2%減と、過去3年近くで最大の減少となった。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.04%高の4万1900ドル。ただ、利益を確定する動きが広がる中、週間では2週連続の下落となる見通し。
ドル/円 NY終値 148.14/148.17
始値 147.96
高値 148.53
安値 147.97
ユーロ/ドル NY終値 1.0897/1.0899
始値 1.0887
高値 1.0897
安値 1.0867