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NY外為市場=ドル小幅安、利益確定の動き

発行済 2024-02-15 06:28
更新済 2024-02-15 06:37
© Reuters. ニューヨーク外為市場ではドルが小幅安。一時3カ月ぶり高値を付けたものの、利益を確定する動きが広がった。2022年2月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 14日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが小幅安。前日発表された好調な米消費者物価指数(CPI)を背景に一時3カ月ぶり高値を付けたものの、利益を確定する動きが広がった。

主要通貨に対するドル指数は3カ月ぶりの高値となる104.97を付けた後、終盤の取引では0.1%安の104.72。

1月の米CPIは前年同月比3.1%上昇した。伸びは前月の3.4%上昇からは鈍化したものの、主に住居費の上昇で市場予想の2.9%を上回った。

金融市場では、利下げ開始時期予想が後ずれしたほか、年内に0.25%ポイントの利下げが3回程度実施されるという見方が織り込まれ、2週間前の5回程度から減少した。

UBSの外為ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は、ドル上昇が当面続くという見通しを示した上で、「状況は急速に変わる可能性がある。ただ、15日に発表される米小売売上高も堅調な内容となることが予想され、ドルを支援するだろう」と述べた。

ドル/円は0.2%安の150.52円。

神田真人財務官は14日朝、為替市場での年初来10円もの円安の動きは急速で、経済に悪影響を及ぼす可能性があると述べた。円安には投機的な動きも含まれるとして、必要があれば適切に対応する考えを示した。

鈴木俊一財務相も、為替相場の急激な変動は望ましくないとして、「なお一層の緊張感を持ってみている」と語った。為替介入についてはコメントを控えた。

ポンド/ドルは0.2%安の1.2563ドル。一時、約1週間ぶりの安値に沈む場面もあった。

1月の英CPI上昇率は前年比4.0%で昨年12月と同じだった。インフレ率は今後さらに低下すると見込まれ、市場ではイングランド銀行(中央銀行)の年内利下げ観測が強まった。

LSEGのデータによると、英中銀による6月の利下げ開始の確率は51%、8月は75%となっている。

ユーロ/ドルは0.2%高の1.0720ドル。

暗号通貨(仮想通貨)ではビットコインが4.1%高の5万1612ドル。一時5万2000ドルを上抜け、2021年12月以来の高値を付けた。

ドル/円 NY午後4時 150.58/150.61

始値 150.57

高値 150.75

安値 150.36

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0725/1.0729

始値 1.0706

高値 1.0734

安値 1.0702

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