[ニューヨーク 4日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、欧州中央銀行(ECB)理事会のほか、英国の予算編成方針や米国の雇用統計の発表などの重要イベントを週内に控え、ドルがユーロに対して下落した。
午後の取引でユーロ/ドルは0.15%高の1.08565ドル。
ドル/円は150円近辺での小動きが続き、0.28%高の150.555円。
主要6通貨に対するドル指数は0.03%安の103.83。
米国では今週、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が6─7日に議会証言を行うほか、労働省が8日に2月の雇用統計を発表。5日には米大統領予備選と党員集会が集中する「スーパーチューズデー」も控えている。
マネックスUSA(ワシントン)の外為トレーダー、ヘレン・ギブン氏は「多くのイベントが目白押しとなる中、市場では様子見姿勢が強まっている」とし、週前半は静かな取引になるとの見方を示した。
英ポンド/ドルは0.32%高の1.2693ドル。英国では6日に春季財政報告(春の予算編成方針)が発表される。これに先立ちハント財務相は、景気の先行き見通しの悪化を理由に大型減税に慎重な方針を打ち出す考えを示した。
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは6.39%高の6万6603ドル。4日の欧州時間の取引で6万5000ドルを突破し、2年ぶり高値を更新していた。