50%引き! InvestingProで2025年の市場を超える投資成績を特別セールを請求する

米国株式市場見通し:3月CPIで米金利上昇となれば米国株の重しに

発行済 2024-04-06 14:43
更新済 2024-04-06 14:45
© Reuters.
USD/JPY
-
NDX
-
US10YT=X
-
*14:43JST 米国株式市場見通し:3月CPIで米金利上昇となれば米国株の重しに 来週は、インフレ長期化を市場が徐々に織り込みつつあるなか、4.4%台の米10年債利回りが一段高となるか見極める展開となろう。
来週10日に発表される3月の米消費者物価指数(CPI)の結果次第では、インフレ長期化観測が強まり、年内利下げ見送りの流れが強まる可能性はある。
現時点での食品・エネルギー除くコアの市場予想は、前月比+0.3%と2月の同+0.4%より鈍化する見通し。
コア前年比は+3.7%とこちらも前回(同+3.8%)を下回っているが、食品・エネルギーを含めた前年比は+3.5%と前回(同+3.2%)を大きく上回っている。
足元のエネルギー価格上昇の影響が顕在化するのは4月以降のCPIと考えるが、3月CPIが市場予想を上回る内容となった場合、「インフレ長期化懸念→10年債利回り4.5%台に上昇→ナスダック中心に株安」といった流れが想定される。
そして、日米金利差拡大に伴い、ドル高円安が加速するだろう。
極端なドル高円安が進むと、日本当局による円買い介入が入る可能性があるため、為替市場、株式市場、債券市場いずれも乱高下が見込まれる。
程よいCPIの結果を期待したいところだが、市場の波乱要因となる可能性は十分ある。


なお、今週の米国株下落の要因でもあった中東情勢の緊迫化だが、いったん高まった緊張感がより高まるには、米国とイスラエルの協力関係が破綻し、イランも参戦し地上戦が激化する可能性が高まるなどのインパクトが必要と考える。
つまりこれ以上の緊張感は高まりにくくなったため、中東情勢を警戒した売りは限定的になると想定する。


経済指標では、10日に3月CPI、2月卸売在庫(確報値)、週次原油在庫、3月連邦公開市場委員会(FOMC)議事録、11日に週次新規失業保険申請件数、3月生産者物価指数、12日に4月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)などが予定されている。


主要企業決算では、10日にデルタ航空、12日にブラックロック、JPモルガンチェース、ステート・ストリート、ウェルズ・ファーゴ、シティグループなど大手金融機関の決算発表が予定されている。
足元沈静化しているが、商業用不動産向け融資債権に関する損失の話が蒸し返されると、株式市場全体の重しとなるため、念のため警戒しておきたい。



最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます