[ジャカルタ 17日 ロイター] - インドネシア中央銀行は通貨ルピアを安定させるために市場介入を行っているとし、債券市場を安定させるために国債を購入する用意があると表明した。
ルピアは連休明けとなった16日の取引で2.08%下落した。17日も0.28%下げ、1ドル=1万6215ルピアと4年ぶり安値を付けた。
インドネシア中銀のデストリ上級副総裁は、最近のルピア安は主に世界的な市場の動向によるもので、国内経済は依然として底堅いとの認識を示した。
為替のスポット市場とノン・デリバラブル・フォワード市場で中銀は介入しており、「必要に応じて国債を支援する」と述べた。
「われわれは市場を安心させ、ルピアの安定を維持するために市場と共にあることを示す必要がある」と語った。
インドネシアの指標10年物国債利回りは17日に一時11月以来の高水準となる7.037%まで上昇した。その後は6.964%前後で安定的に推移している。
デストリー氏は、国内経済には「何も問題はない」とし、市場には潤沢な外貨準備に支えられたドルの流動性があると指摘した。