■業績動向
(1) 2016年3月期第2四半期業績
○損益の状況 — 当初計画は未達
アーキテクツ・スタジオ・ジャパン {{|0:}}の2016年3月期第2四半期の業績は、売上高が前年同期比5.0%減の632百万円、営業利益が46百万円の損失(前年同期は8百万円の損失)となった。
期初予想は、売上高が820百万円、営業利益は65百万円の黒字予想だった。
新規加盟スタジオ数は前年同期の10から4に減少し、当第2四半期末の累計数は194スタジオ、前年同期比4スタジオ減となった。
一方、ASJアカデミー会員数は3,916名と前年同期比62.3%増と大幅に伸びた。
第2四半期末の有効会員数は33,493名と同25.1%増えている。
プランニングコースの新規件数は604件と前年同期比で11.6%減少した。
第2四半期末プランニングコース件数は3,899件数と、同6.6%増にとどまった。
この結果、収益に結び付く建築設計・監理業務委託契約は211件と前年同期と同数、建設工事請負契約は188件と、同3.1%減少した。
四半期毎の売上高と営業利益の推移を見ると、限界利益率が極めて高いため、売上高の多寡が利益を大きく左右する。
前期第4四半期は、売上高が441百万円と大きく伸びたことから、営業利益は61百万円に達した。
今期は売上高が第1四半期に322百万円、第2四半期に310百万円と低水準で推移したため、営業損失に陥った。
営業力を強化して売上高が上がるようになれば、収益面で大きく好転する収益構造といえる。
○貸借対照表 — 強固な財務体質 同社の収入は、建築設計・監理業務委託契約が締結される時の建築家フィーと、工事請負契約が締結されたときに発生するスタジオロイヤリティが主体であるため、たな卸資産がほとんどない。
顧客への情報発信はWebで行っており、梅田(大阪府)と横浜(神奈川県)の常設展示場は賃貸物件である。
スタジオは加盟建設会社が開設している。
そのため固定資産は小さくて済む。
2016年3月期第2四半期末の総資産は1,618百万円であったが、IPO時に資金調達したこともあり、現金・預金が半分強を占めた。
バランスシートの貸方を見ると、自己資本が大きく、自己資本比率は84.0%と高い。
○キャッシュ・フローの状況 当四半期純損失の計上、売掛金及び未収入金の減少などにより、営業活動によるキャッシュ・フローは10百万円の支出。
投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローは、それぞれ20百万円、9百万円の支出だった。
当第2四半期末の現金及び現金同等物の残高は901百万円であった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
期初予想は、売上高が820百万円、営業利益は65百万円の黒字予想だった。
新規加盟スタジオ数は前年同期の10から4に減少し、当第2四半期末の累計数は194スタジオ、前年同期比4スタジオ減となった。
一方、ASJアカデミー会員数は3,916名と前年同期比62.3%増と大幅に伸びた。
第2四半期末の有効会員数は33,493名と同25.1%増えている。
プランニングコースの新規件数は604件と前年同期比で11.6%減少した。
第2四半期末プランニングコース件数は3,899件数と、同6.6%増にとどまった。
この結果、収益に結び付く建築設計・監理業務委託契約は211件と前年同期と同数、建設工事請負契約は188件と、同3.1%減少した。
四半期毎の売上高と営業利益の推移を見ると、限界利益率が極めて高いため、売上高の多寡が利益を大きく左右する。
前期第4四半期は、売上高が441百万円と大きく伸びたことから、営業利益は61百万円に達した。
今期は売上高が第1四半期に322百万円、第2四半期に310百万円と低水準で推移したため、営業損失に陥った。
営業力を強化して売上高が上がるようになれば、収益面で大きく好転する収益構造といえる。
○貸借対照表 — 強固な財務体質 同社の収入は、建築設計・監理業務委託契約が締結される時の建築家フィーと、工事請負契約が締結されたときに発生するスタジオロイヤリティが主体であるため、たな卸資産がほとんどない。
顧客への情報発信はWebで行っており、梅田(大阪府)と横浜(神奈川県)の常設展示場は賃貸物件である。
スタジオは加盟建設会社が開設している。
そのため固定資産は小さくて済む。
2016年3月期第2四半期末の総資産は1,618百万円であったが、IPO時に資金調達したこともあり、現金・預金が半分強を占めた。
バランスシートの貸方を見ると、自己資本が大きく、自己資本比率は84.0%と高い。
○キャッシュ・フローの状況 当四半期純損失の計上、売掛金及び未収入金の減少などにより、営業活動によるキャッシュ・フローは10百万円の支出。
投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローは、それぞれ20百万円、9百万円の支出だった。
当第2四半期末の現金及び現金同等物の残高は901百万円であった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)