サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

為替週間見通し:ドルは弱含みか、日米金融政策への思惑でドル売り継続の可能性

発行済 2024-09-07 14:41
更新済 2024-09-07 14:45
© Reuters.
USD/JPY
-
EUR/JPY
-
GBP/JPY
-
*14:41JST 為替週間見通し:ドルは弱含みか、日米金融政策への思惑でドル売り継続の可能性 【今週の概況】
■米国の大幅利下げを警戒してドル売り強まる

今週のドル・円は軟調推移。
雇用関連の経済指標は市場予想を下回る内容だったことから、年内3回の利下げ観測が強まり、9月に0.5ptの利下げが行われるとの見方も浮上したことがドル売り・円買いを促した。
日本銀行の植田総裁は9月3日に開かれた経済財政諮問会議に出席し、「物価の見通しが実現していくとすれば政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整する」との方針を改めて示したこともドル売り材料となった。


6日のニューヨーク外為市場でドル・円は一時144円01銭まで反発したが、141円78銭まで反落する場面があった。
この日発表された8月米雇用統計では失業率は低下し、平均時給の上昇率は市場予想を上回ったことから、ドル買い・円売りが一時活発となった。
しかしながら、過去2カ月分の非農業部門雇用者数が下方修正されたことや米連邦準備制度理事会理事会(FRB)ウォラー理事が大幅利下げも除外しない姿勢を表明したため、リスク回避的なドル売りが加速した。
米国株式の下落も嫌気されたようだ。
米ドル・円は142円30銭でこの週の取引を終えた。
ドル・円の取引レンジ:141円78銭-147円21銭。


【来週の見通し】
■ドルは弱含みか、日米金融政策への思惑でドル売り継続の可能性

来週のドル・円は弱含みか。
米連邦準備制度理事会(FRB)と日本銀行の政策決定を今月後半に控え、ドル売り・円買いの動きが続く可能性がある。
日米の株式相場が下落した場合、リスク回避の円買いが強まり、主要通貨を下押ししよう。
9月3日に発表された米8月ISM製造業景況指数は7月との比較で多少改善したものの、7月の雇用動態調査(JOLTS)、8月ADP雇用統計はおおむね悪化を示した。
それを受け、米国経済の腰折れ懸念が強まり、株安・金利安・ドル安に振れている。
FRBは9月17-18日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、政策金利の引き下げに踏み切る見通し。
利下げ幅は景気減速の加速が警戒された場合、0.5ptとなる可能性もあり、金利安・ドル安要因になりやすい。


一方、日本銀行は19-20日に金融政策決定会合を開催する。
前回7月に追加利上げを決定したほか、金融正常化を推進するスタンスを示した。
自民党総裁選の日程が近いなどの理由で今回は政策金利の据え置きが予想されるが、植田日銀総裁は追加利上げに前向きな見解が目立つ。
今回の会合でも金融正常化に積極的なスタンスを示すとみられ、円買い材料となりそうだ。


【米・8月消費者物価コア指数(CPI)】(11日発表予定)
11日発表の米8月消費者物価コア指数(CPI)は前年比+3.2%と予想されている。
サービス価格の上昇率は鈍化しており、市場予想を下回った場合、ドル売り要因に。


【米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数】(13日発表予定)
13日発表の米9月ミシガン大学消費者信頼感指数が8月実績を下回った場合、景気減速懸念が強まりドル売り要因に。
また、株安材料にもなり、リスク回避の円買いも出やすい。


ドル・円の予想レンジ:140円00銭-144円50銭


最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます