*08:44JST 前場に注目すべき3つのポイント~38000円処での底堅さを見極める相場展開に~
25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■38000円処での底堅さを見極める相場展開に
■キヤノン、3Q営業利益 14.4%増 2966億円
■前場の注目材料:豊和工業、25年度の火器生産4倍、防衛力整備に貢献
■38000円処での底堅さを見極める相場展開に
25日の日本株市場は、衆院選を控え積極的な売買は手控えられるだろうが、日経平均株価は38000円処での底堅さを見極める相場展開になりそうだ。
24日の米国市場はNYダウが140ドル安、ナスダックは138ポイント高だった。
予想を下回る決算を発表したIBMやハネウェルがNYダウを下押しした一方で、テスラやラムリサーチが予想を上回る決算を受けて買われたことでS&P500、ナスダックが上昇するなど、個別の決算の影響が大きかった。
また、米新規失業保険申請件数が予想を下回り、労働市場の底堅さが示されたとして、景気敏感株の一角が買われた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の38090円。
円相場は1ドル151円70銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まりそうだ。
ただし、米国では主力企業の決算の影響が大きく、NYダウの下げは嫌気されないだろう。
反対にテスラについては時間外取引での上昇で織り込まれていたが、通常取引で20%を超える急伸となったことで、改めて材料視されやすい。
また、ラムリサーチが予想を上回る決算が材料視されて5%を超える上昇となっており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。
もっとも、衆院選を控えていることから様子見姿勢が強まりやすい。
最近の情勢報道では与党の議席数が過半数を割り込むとみられている。
過半数割れとなれば政治リスクを嫌う海外勢のインデックスに絡んだ売りによって、下へのバイアスが強まる可能性があるだろう。
過半数維持ならアク抜けからのショートカバーが入る展開もあるだろうが、週をまたいでポジションを取りに行く動きは限られる。
そのため、外部環境の影響を受けにくい個別の材料株での短期的な売買が中心になりそうだ。
一方で、日経平均株価は15日に付けた40257.34円をピークに政治リスクを織り込む動きをみせており、昨日は一時37712.19円まで売られ、支持線として意識されていた75日、200日線を割り込んでいた。
衆院選後の波乱が警戒されるものの、売り方にとってはいったん買い戻しの動きをみせてくる可能性があるため、下値の堅さが意識されやすいだろう。
なお、決算に絡んだところでは、pluszero (TYO:5132)、ディーエムエス (TYO:9782)、セブン工 (TYO:7896)、木徳神糧 (TYO:2700)、能美防災 (TYO:6744)などが注目される。
■キヤノン、3Q営業利益 14.4%増 2966億円
キヤノン (TYO:7751)が発表した2024年12月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比7.3%増の3兆2361億1100万円、営業利益は同14.4%増の2966億3800万円だった。
関連市場においては一部地域で景気低迷の影響を受けたが、総じて堅調に推移した。
通期については為替前提の見直しにより、純利益を3350億円から3250億円に下方修正している。
半導体露光装置に関して「用途については、パワー半導体、生成人工知能(AI)の後工程向けの装置の受注が伸びている。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(38143.29、+38.43)
・ナスダック総合指数は上昇(18415.49、+138.83)
・SOX指数は上昇(5157.61、+26.25)
・VIX指数は低下(19.08、-0.16)
・米長期金利は低下
・米国のインフレ沈静化期待
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・豊和工業 (TYO:6203)25年度の火器生産4倍、防衛力整備に貢献
・ニデック (TYO:6594)車載事業を再編、グループシナジー最大化
・ヤマハ発 (TYO:7272)印リース黒字化、通期で初の達成
・大阪ガス (TYO:9532)物質水分量をAIで推定、システム実証開始
・クボタ (TYO:6326)インド鉄道部品事業を売却、農機・建機に集中
・岩谷産業 (TYO:8088)水素燃料電池船が完成、来年4月運航
・セブン&アイHD (TYO:3382)30年度コンビニ売上高30兆円超、海外店舗を拡大
・ブリヂストン (TYO:5108)空気充填不要のタイヤ、自治体に提案
・トヨタ自 (TYO:7203)メタン合成検討進む、モノづくりの競争力維持
・岩谷産業 (TYO:8088)水素充填、気体も液体も、トヨタ自動車と実証
・日立建機 (TYO:6305)小・中型の電動化を加速、開発専門組織格上げ
・NTT (TYO:9432)NTT法見直し、報告書案、固定電話に携帯網活用
・三菱電機 (TYO:6503)赤外線センサー、検知面積2倍、新設計レンズ採用
・NTTデータG (TYO:9613)米オラクルとクラウド事業で協業、データ主権対応強化
・KDDI (TYO:9433)スマホと衛星、直接通信、スペースXと実証
・ルネサス (TYO:6723)米インテルとAIパソコン向けIC共同開発
・第一工業製薬 (TYO:4461)光硬化樹脂の生産2倍、サーバー基板材料需要贈
・グンゼ (TYO:3002)半導体製造工程向け耐熱離型フィルム開発、汎用樹脂使用
・三菱ガス化学 (TYO:4182)出光興産と環境型メタノール拡大へ協業、供給体制を構築
・三井化学 (TYO:4183)韓国でのMDI生産能力を5割増強
☆前場のイベントスケジュール
・特になし <ST>
■38000円処での底堅さを見極める相場展開に
■キヤノン、3Q営業利益 14.4%増 2966億円
■前場の注目材料:豊和工業、25年度の火器生産4倍、防衛力整備に貢献
■38000円処での底堅さを見極める相場展開に
25日の日本株市場は、衆院選を控え積極的な売買は手控えられるだろうが、日経平均株価は38000円処での底堅さを見極める相場展開になりそうだ。
24日の米国市場はNYダウが140ドル安、ナスダックは138ポイント高だった。
予想を下回る決算を発表したIBMやハネウェルがNYダウを下押しした一方で、テスラやラムリサーチが予想を上回る決算を受けて買われたことでS&P500、ナスダックが上昇するなど、個別の決算の影響が大きかった。
また、米新規失業保険申請件数が予想を下回り、労働市場の底堅さが示されたとして、景気敏感株の一角が買われた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の38090円。
円相場は1ドル151円70銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まりそうだ。
ただし、米国では主力企業の決算の影響が大きく、NYダウの下げは嫌気されないだろう。
反対にテスラについては時間外取引での上昇で織り込まれていたが、通常取引で20%を超える急伸となったことで、改めて材料視されやすい。
また、ラムリサーチが予想を上回る決算が材料視されて5%を超える上昇となっており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。
もっとも、衆院選を控えていることから様子見姿勢が強まりやすい。
最近の情勢報道では与党の議席数が過半数を割り込むとみられている。
過半数割れとなれば政治リスクを嫌う海外勢のインデックスに絡んだ売りによって、下へのバイアスが強まる可能性があるだろう。
過半数維持ならアク抜けからのショートカバーが入る展開もあるだろうが、週をまたいでポジションを取りに行く動きは限られる。
そのため、外部環境の影響を受けにくい個別の材料株での短期的な売買が中心になりそうだ。
一方で、日経平均株価は15日に付けた40257.34円をピークに政治リスクを織り込む動きをみせており、昨日は一時37712.19円まで売られ、支持線として意識されていた75日、200日線を割り込んでいた。
衆院選後の波乱が警戒されるものの、売り方にとってはいったん買い戻しの動きをみせてくる可能性があるため、下値の堅さが意識されやすいだろう。
なお、決算に絡んだところでは、pluszero (TYO:5132)、ディーエムエス (TYO:9782)、セブン工 (TYO:7896)、木徳神糧 (TYO:2700)、能美防災 (TYO:6744)などが注目される。
■キヤノン、3Q営業利益 14.4%増 2966億円
キヤノン (TYO:7751)が発表した2024年12月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比7.3%増の3兆2361億1100万円、営業利益は同14.4%増の2966億3800万円だった。
関連市場においては一部地域で景気低迷の影響を受けたが、総じて堅調に推移した。
通期については為替前提の見直しにより、純利益を3350億円から3250億円に下方修正している。
半導体露光装置に関して「用途については、パワー半導体、生成人工知能(AI)の後工程向けの装置の受注が伸びている。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(38143.29、+38.43)
・ナスダック総合指数は上昇(18415.49、+138.83)
・SOX指数は上昇(5157.61、+26.25)
・VIX指数は低下(19.08、-0.16)
・米長期金利は低下
・米国のインフレ沈静化期待
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・豊和工業 (TYO:6203)25年度の火器生産4倍、防衛力整備に貢献
・ニデック (TYO:6594)車載事業を再編、グループシナジー最大化
・ヤマハ発 (TYO:7272)印リース黒字化、通期で初の達成
・大阪ガス (TYO:9532)物質水分量をAIで推定、システム実証開始
・クボタ (TYO:6326)インド鉄道部品事業を売却、農機・建機に集中
・岩谷産業 (TYO:8088)水素燃料電池船が完成、来年4月運航
・セブン&アイHD (TYO:3382)30年度コンビニ売上高30兆円超、海外店舗を拡大
・ブリヂストン (TYO:5108)空気充填不要のタイヤ、自治体に提案
・トヨタ自 (TYO:7203)メタン合成検討進む、モノづくりの競争力維持
・岩谷産業 (TYO:8088)水素充填、気体も液体も、トヨタ自動車と実証
・日立建機 (TYO:6305)小・中型の電動化を加速、開発専門組織格上げ
・NTT (TYO:9432)NTT法見直し、報告書案、固定電話に携帯網活用
・三菱電機 (TYO:6503)赤外線センサー、検知面積2倍、新設計レンズ採用
・NTTデータG (TYO:9613)米オラクルとクラウド事業で協業、データ主権対応強化
・KDDI (TYO:9433)スマホと衛星、直接通信、スペースXと実証
・ルネサス (TYO:6723)米インテルとAIパソコン向けIC共同開発
・第一工業製薬 (TYO:4461)光硬化樹脂の生産2倍、サーバー基板材料需要贈
・グンゼ (TYO:3002)半導体製造工程向け耐熱離型フィルム開発、汎用樹脂使用
・三菱ガス化学 (TYO:4182)出光興産と環境型メタノール拡大へ協業、供給体制を構築
・三井化学 (TYO:4183)韓国でのMDI生産能力を5割増強
☆前場のイベントスケジュール
・特になし <ST>