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UPDATE1:東京外為市場・15時=ドル92円後半、1カ月半ぶりの安値から小幅反発

発行済 2009-09-02 15:40
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       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 92.84/89  1.4224/28  132.08/12

正午現在   92.87/92  1.4208/12  131.97/03

午前9時現在 92.70/71  1.4208/10  131.68/77

NY17時現在 92.92/97  1.4212/16  132.14/22

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 [東京 2日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点

とほぼ変わらずの92円後半。米金融機関をめぐる懸念が高まる中でリスク回避の円買い

が先行したこの日は、ドルが一時1カ月半ぶりの安値となる92.51円まで下落した。

しかし、オプション関連の防戦買いや一部大手機関投資家のドル買い、予想を上回る豪国

内総生産(GDP)の発表などを受け、ドル/円は安値から小幅に反発するきっかけをつ

かんだ。

 序盤は円買いが先行。92円半ばにあるオプションに絡むポイントを狙った短期筋の売

りが先行し、ドルは海外安値を下抜けて下落し、92.51円と7月13日以来の安値を

更新した。円は他通貨に対しても上昇し、ユーロ/円が一時131.47円まで、英ポン

ド/円が149円前半、豪ドル/円が76円前半まで下落して1カ

月半ぶり、NZドル/円が62円半ばと1カ月ぶり安値をつけるなど、円は全

面高となった。

 

 しかし、日本時間午前に豪統計局が発表した第2・四半期実質国内総生産(GDP)伸

び率が前期比、前年比ともにプラス0.6%と事前予想のプラス0.2%を上回ったこと

を受けて、豪ドル/円が76円半ばから77円前半へ急速に買い戻され、ドル

/円も反発した。

 他方、豪政策金利を予想するスワップ取引1年物では、向こう1年間で

175ベーシスポイントの利上げが実施されることを既に織り込んでいるが「そこまで景

気が強いとは思えない」(外銀)との慎重な見方もある。実際、オーストラリアのスワン

財務相は2日、失業率はさらに上昇するとの見方を示すとともに、景気刺激策が解除され

れば、成長は鈍化するとの見通しを示した。

 市場では92.50円付近にあるとされるオプションのトリガーが強く意識されたが

「朝方は防戦買いがみられ、安値92.51円と、直前で踏みとどまった。もし

92.50円を下回ればモメンタムが高まり一気に91円台前半まで下落する可能性もあ

る」(外銀)という。 

  

 <民主党> 

 

 民主党が内需主導型経済へを標榜するなか、民主党の大塚耕平政調副会長は2日、ロイ

ターとのインタビューに応じ、為替政策については「従来通りの方針で臨み、市場の安定

化図る」とし、相場の過度な変動には「適切に対処する」と語った。大塚氏は「一般論と

して、国民の購買力を高めるという意味で、従来よりは円高のメリットが相対的に強くな

るのは合理的」との見解を示した。

 これに対する外為市場の反応は限定的で「(大塚氏が)新政権において外野の1人なの

か、金融経済政策の担当者の一人となるのか、まだ見えないので反応できない」(邦銀)

との声も聞かれた。

 日銀の金融政策運営に対しては「金利機能維持のため政策金利をゼロ%まで下げていな

いことを評価している」とし、新政権と日銀との間でどのような価値観を共有して政策運

営をしていくのかについてメッセージを発信することはあり得る、と語った。

 

 <米金融不安の再燃>

 

 為替市場ではこのところ米金融機関をめぐる不安が再浮上しており、「9月末の決算を

にらんで、複数の米大手金融機関が商品のポジションを巻き戻して益出ししている」(邦

銀)との指摘もある。

 前日の海外市場では、米投資ファンドのサーベラス・キャピタル・マネジメント

[CBS.UL]傘下のヘッジファンドがデフォルトに陥るリスクがあるとのうわさや、経営難に

陥っている米金融サービスCITグループの一部債券利払い延期、サンフォード・

C・バーンスタインが米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)

の投資判断をアンダーパフォームに引き下げて目標株価を10ドルとしたことな

どが話題となり、金融株を中心に米国株価は大幅に下落した。

 他方、中国国営企業をカウンターパーティーとする商品デリバティブの決済の行方も、

米金融機関の財務面でのマイナス要因として話題となっている。中国政府筋は1日、国務

院国有資産監督管理委員会(SASAC)が商品関連デリバティブ契約に関する警告を出

したと伝えられていることについて、一部の疑問のある契約だけを対象とするもので、デ

リバティブ取引全体に対する警告ではないとした。

 8月29日発行の雑誌「財経」は、匿名の業界筋の話として、SASACが外国銀行6

行に対し、中国国有企業が商品関連デリバティブ契約を履行しない権利を留保していると

伝えたとする記事を掲載した。

 市場に浮上した数多くの観測や懸念を背景に、株式投資家の不安心理の度合いを示すシ

カゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)

<.VIX>は12.1%急上昇し、7月13日以来1カ月半ぶり高水準を更新した。

 

 (ロイター日本語ニュース 森佳子)

(yoshiko.mori@thomsonreuters.com;03-6441-1877;ロイターメッセージングyoshiko.

mori.reuters.com@reuters.net)

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