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ユーロ週間見通し:下げ渋りか、日欧金利差の大幅縮小の可能性低い

発行済 2024-12-14 14:53
更新済 2024-12-14 15:00
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*14:53JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、日欧金利差の大幅縮小の可能性低い ■弱含み、ECBは2025年も利下げ継続の公算

今週のユーロ・ドルは弱含み。
フランスの政治不安を嫌気したユーロ売りは一巡したが、欧州中央銀行(ECB)は2025年も複数回の利下げを行う可能性は高いとみられており、リスク回避的なユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。
米長期金利の上昇も意識されたようだ。
取引レンジ:1.0452ドル-1.0594ドル。


■弱含みか、欧米中銀の異なる政策方針で下押しも

来週のユーロ・ドルは弱含みか。
ユーロ圏経済の減速が警戒されており、新たなユーロ買い材料が提供されない場合、ユーロは売られやすい展開となりそうだ。
一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)は追加利下げの公算だが、インフレ再加速で次回以降の緩和一服をにらんでユーロ売り・ドル買いが強まる可能性がある。


予想レンジ:1.0400ドル-1.0550ドル

■反発、日銀12月利上げ観測後退で円売り強まる

今週のユーロ・円は反発。
欧州中央銀行(ECB)は2025年も複数回の利下げを行う可能性は高いとみられているが、日本銀行の12月利上げ観測は大幅に後退したことを受けて、リスク選好的なユーロ買い・円売りが観測された。
週後半の米ドル・円相場が円安方向に大きく振れたことも影響したようだ。
取引レンジ:157円86銭-161円55銭。


■下げ渋りか、日欧金利差の大幅縮小の可能性低い

来週のユーロ・円は下げ渋りか。
ユーロ域内の経済指標はやや悪化しており、ドイツの政局リスクも意識されやすい。
一方、日本銀行は12月も利上げ見送りの可能性が高い。
日欧の金利差が大幅に縮小する可能性は低いため、リスク回避的なユーロ売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。


○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・16日(月):12月製造業PMI(11月:45.2)
・16日(月):12月サービス業PMI(11月:49.5)

予想レンジ:160円00銭-163円00銭


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