共産党系機関紙の人民日報は9日、中国経済が今後「L字型」で推移する——との権威筋の発言を掲載した。
「U字型」、ましてや「V字型」の回復には期待できないという。
また「L字型」のトレンドは、1~2年で終了するものではなく、一定の期間にわたって続く見込み。
こうした状況のなか、金融緩和の拡大によって経済成長を加速させようという“幻想”は完全に放棄すべき——と同権威筋は述べている。
同権威筋によると、中国の経済指標は足元で一部予想を上回る内容となったものの、中国経済が抱える固有の矛盾はまだ解決されておらず、新たな問題も発生しているという。
景気安定化の基盤となっているのは「いつもの方法」、つまり「投資による牽引」で、これが地方財政を圧迫し、リスクを高める要因となっている。
また、銀行融資の拡大など、「レバレッジを高める形」の景気刺激は不要と指摘した。
株式、為替、不動産の各市場はそれぞれの発展規律を尊重し、経済成長を維持するための手段にすべきではないとの考えだ。
「水を大量に流し込む」方法では、短期的に効果が得られたとしても、その後のマイナス方向への揺り戻しがさらに大きくなるとみている。
なお、中国の1~3月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質で前年同期比6.7%増。
成長率は約7年ぶりの低水準を記録した。
ただ、市場の事前予想と一致し、政府が3月に発表した2016年の成長目標「6.5~7.0%」の範囲内に収まっている。
【亜州IR】
「U字型」、ましてや「V字型」の回復には期待できないという。
また「L字型」のトレンドは、1~2年で終了するものではなく、一定の期間にわたって続く見込み。
こうした状況のなか、金融緩和の拡大によって経済成長を加速させようという“幻想”は完全に放棄すべき——と同権威筋は述べている。
同権威筋によると、中国の経済指標は足元で一部予想を上回る内容となったものの、中国経済が抱える固有の矛盾はまだ解決されておらず、新たな問題も発生しているという。
景気安定化の基盤となっているのは「いつもの方法」、つまり「投資による牽引」で、これが地方財政を圧迫し、リスクを高める要因となっている。
また、銀行融資の拡大など、「レバレッジを高める形」の景気刺激は不要と指摘した。
株式、為替、不動産の各市場はそれぞれの発展規律を尊重し、経済成長を維持するための手段にすべきではないとの考えだ。
「水を大量に流し込む」方法では、短期的に効果が得られたとしても、その後のマイナス方向への揺り戻しがさらに大きくなるとみている。
なお、中国の1~3月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質で前年同期比6.7%増。
成長率は約7年ぶりの低水準を記録した。
ただ、市場の事前予想と一致し、政府が3月に発表した2016年の成長目標「6.5~7.0%」の範囲内に収まっている。
【亜州IR】