ハイパーインフレに喘ぐベネズエラでは、食料不足や価格急騰で飢饉状態に陥る国民が増加していると報じられている。 現地メディアによると、5月11日にアラグア州のマラカイの食料品スーパーマーケットで食品略奪事件が発生し、負傷者多数で少なくとも2人が死亡したと報じられた。
これまでは食料品不足で長い列を並ぶことが慣れている同国民は略奪まで至ったことについて、長い時間を並んでも食料品が買えられないため、飢餓と怒りで人々は秩序を守れなくなった背景にある。
また、軍部内部でも食料不足で軍関係者が民間で窃盗事件を引き起こしていると報告されている。
なお、原油が輸出全体の9割を占めるベネズエラでは、原油価格の急落で経済が麻痺し、危機に陥れ、2015年のインフレ率は98.3％まで急騰していた。
今年のインフレ率は152％まで上昇すると予測されている。