シカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで5月24日付けのネットの円の買い持ち高は前週から大幅に減少し1月中旬以来で最小となった。
今週は、欧州中央銀行(ECB)の定例理事会、米国の5月雇用統計や5月ISM製造業・非製造業景況指数に注目が集まる。
6月6日には、ISMや5月雇用統計の結果を受けたイエレンFRB議長が講演を予定しており、6月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの可能性がより明確化する。
また、ECBは定例理事会で金融政策を据え置くと見られている。
ECBは同時に新たな四半期見通しを公表予定で、インフレの判断や見通しを受けたドラギ総裁の会見で追加利下げの可能性が示唆されると、ユーロ売りに一段と拍車がかかることになる。
米商務省が発表した1-3月期国内総生産(GDP)改定値は前期比年率+0.8%と、速報値+0.5%から上方修正されたが、伸び率は予想+0.9%を下回った。
本年の経済で2%成長を達成するためには今後各四半期で2.4%以上の成長が必要となる。
全米の製造業活動を示す米供給管理協会(ISM)の製造業は50.5と、活動の拡大と縮小の境目となる50を3ヶ月連続で上回る見込みだが、4月50.8からは低下が予想されている。
米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長はハーバード大マンキュー教授との対談で、経済は順調に回復しているとの見解を示した。
さらに、「もし経済の回復が継続し、労働市場も改善が続いた場合、今後数か月内の利上げが適切となる可能性がある」との見解を示しドル買いに繋がった。
他のメンバーのタカ派意見を覆し、ハト派姿勢に転じた3月の発言とは対照的となった。
■イエレンFRB議長の今回のイベントでの発言ポイント 1)経済の判断:「回復は弱いながら、米国経済はかなりの進展を見せた」「最近の指標で成長ペースの加速が見られる」「経済は進展を継続」「米国の生産はみじめなほどかなり低いまま、生産性の伸びは生活水準に影響するため注視」 2)インフレ:ドル高や原油安が影響し抑制されていた。
ドル相場、原油の安定、労働市場の改善で、インフレは上昇するとの見通し。
3)労働市場:「どの測定でも改善が見られる」「労働参加率の上昇に勇気づけられた」「労働市場に一段の改善の余地」「労働市場に依然たるみ、不完全雇用率が高どまり」 米労働省が発表する5月の雇用統計で、非農業部門雇用者数はベライゾンのストライキが影響してネガティブサプライズとなる可能性もあるが、FRBが重要視する可能性は少ないと見る。
■今週の主なイベント ●米国 5月 29日:ブラード・セントルイス連銀総裁が韓国で講演 30日:4月PCEコア:予想前年比+1.6%(3月+1.6%)、個人所得:予想前月比+0.4%、3月+0.4%・支出(予想前月比+0.7%、3月+0.1%) 6月 1日:米連邦準備制度理事会(FRB)がベージュブック(地区連銀報告)を公表、5月ISM製造業景況指数:予想50.5(4月50.8) 2日:5月ADP雇用統計:予想+17.5万人(4月+15.6万人)、5月チャレンジャー人員削減数(4月5.8%)、パウエルFRB理事が規制に関してディスカッション、カプラン米ダラス連銀総裁が経済に関して講演 3日:5月雇用統計:失業率:予想5.0%(4月5.0%)、非農業部門雇用者数:予想前月比+16万人(4月+16万人)、民間部門:予想+15.9万人(4月+17.1万人)、平均時給:予想前月比+0.2%(4月+0.3%)、週平均労働時間:予想34.5(4月34.5)、5月ISM非製造業景況指数:予想55.5(4月55.7)、エバンス・シカゴ連銀総裁が経済見通し、金融政策に関して講演 ●ユーロ圏 6月 2日:欧州中央銀行(ECB)定例理事会:予想主要政策金利0%、預金金利‐0.4%、限界貸付金利0.25%、資産購入規模各月800億ユーロでそれぞれ据え置き ●中国 6月 1日:5月製造業PMI:予想50.0(4月50.1)、非製造業PMI:予想49.2(4月49.4) ●地政学的リスク ウクライナ紛争 ガザ紛争 イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」 シリア イエメン 【IMM】 ネット・円買い持ち:+22,059(5/24)←円買い持ち:+58,919(5/17)(直近ネッ ト円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り 持ち高:07年6/26-188,077) *ユーロ ネット・ユーロ売り持ち:- 37,895(5/24)←ユーロ売り持ち:-22,587(5/17) (07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高) *ポンド ネット・ポンド売り持ち:- 32,835(5/24)←ポンド売り持ち:-38,422(5/17)(07 年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366) *スイスフラン ネット・スイスフラン買い持ち:+ 3,954(5/24)←スイスフラン買い持ち:+ 4,147(5/17)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331) *加ドル ネット・加ドル買い持ち:+20,047(5/24)←加ドル売り持ち:+22,706(5/17) (直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001) *豪ドル ネット・豪ドル買い持ち: +124(5/24)←豪ドル売り持ち:+24893(5/17)
今週は、欧州中央銀行(ECB)の定例理事会、米国の5月雇用統計や5月ISM製造業・非製造業景況指数に注目が集まる。
6月6日には、ISMや5月雇用統計の結果を受けたイエレンFRB議長が講演を予定しており、6月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの可能性がより明確化する。
また、ECBは定例理事会で金融政策を据え置くと見られている。
ECBは同時に新たな四半期見通しを公表予定で、インフレの判断や見通しを受けたドラギ総裁の会見で追加利下げの可能性が示唆されると、ユーロ売りに一段と拍車がかかることになる。
米商務省が発表した1-3月期国内総生産(GDP)改定値は前期比年率+0.8%と、速報値+0.5%から上方修正されたが、伸び率は予想+0.9%を下回った。
本年の経済で2%成長を達成するためには今後各四半期で2.4%以上の成長が必要となる。
全米の製造業活動を示す米供給管理協会(ISM)の製造業は50.5と、活動の拡大と縮小の境目となる50を3ヶ月連続で上回る見込みだが、4月50.8からは低下が予想されている。
米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長はハーバード大マンキュー教授との対談で、経済は順調に回復しているとの見解を示した。
さらに、「もし経済の回復が継続し、労働市場も改善が続いた場合、今後数か月内の利上げが適切となる可能性がある」との見解を示しドル買いに繋がった。
他のメンバーのタカ派意見を覆し、ハト派姿勢に転じた3月の発言とは対照的となった。
■イエレンFRB議長の今回のイベントでの発言ポイント 1)経済の判断:「回復は弱いながら、米国経済はかなりの進展を見せた」「最近の指標で成長ペースの加速が見られる」「経済は進展を継続」「米国の生産はみじめなほどかなり低いまま、生産性の伸びは生活水準に影響するため注視」 2)インフレ:ドル高や原油安が影響し抑制されていた。
ドル相場、原油の安定、労働市場の改善で、インフレは上昇するとの見通し。
3)労働市場:「どの測定でも改善が見られる」「労働参加率の上昇に勇気づけられた」「労働市場に一段の改善の余地」「労働市場に依然たるみ、不完全雇用率が高どまり」 米労働省が発表する5月の雇用統計で、非農業部門雇用者数はベライゾンのストライキが影響してネガティブサプライズとなる可能性もあるが、FRBが重要視する可能性は少ないと見る。
■今週の主なイベント ●米国 5月 29日:ブラード・セントルイス連銀総裁が韓国で講演 30日:4月PCEコア:予想前年比+1.6%(3月+1.6%)、個人所得:予想前月比+0.4%、3月+0.4%・支出(予想前月比+0.7%、3月+0.1%) 6月 1日:米連邦準備制度理事会(FRB)がベージュブック(地区連銀報告)を公表、5月ISM製造業景況指数:予想50.5(4月50.8) 2日:5月ADP雇用統計:予想+17.5万人(4月+15.6万人)、5月チャレンジャー人員削減数(4月5.8%)、パウエルFRB理事が規制に関してディスカッション、カプラン米ダラス連銀総裁が経済に関して講演 3日:5月雇用統計:失業率:予想5.0%(4月5.0%)、非農業部門雇用者数:予想前月比+16万人(4月+16万人)、民間部門:予想+15.9万人(4月+17.1万人)、平均時給:予想前月比+0.2%(4月+0.3%)、週平均労働時間:予想34.5(4月34.5)、5月ISM非製造業景況指数:予想55.5(4月55.7)、エバンス・シカゴ連銀総裁が経済見通し、金融政策に関して講演 ●ユーロ圏 6月 2日:欧州中央銀行(ECB)定例理事会:予想主要政策金利0%、預金金利‐0.4%、限界貸付金利0.25%、資産購入規模各月800億ユーロでそれぞれ据え置き ●中国 6月 1日:5月製造業PMI:予想50.0(4月50.1)、非製造業PMI:予想49.2(4月49.4) ●地政学的リスク ウクライナ紛争 ガザ紛争 イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」 シリア イエメン 【IMM】 ネット・円買い持ち:+22,059(5/24)←円買い持ち:+58,919(5/17)(直近ネッ ト円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り 持ち高:07年6/26-188,077) *ユーロ ネット・ユーロ売り持ち:- 37,895(5/24)←ユーロ売り持ち:-22,587(5/17) (07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高) *ポンド ネット・ポンド売り持ち:- 32,835(5/24)←ポンド売り持ち:-38,422(5/17)(07 年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366) *スイスフラン ネット・スイスフラン買い持ち:+ 3,954(5/24)←スイスフラン買い持ち:+ 4,147(5/17)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331) *加ドル ネット・加ドル買い持ち:+20,047(5/24)←加ドル売り持ち:+22,706(5/17) (直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001) *豪ドル ネット・豪ドル買い持ち: +124(5/24)←豪ドル売り持ち:+24893(5/17)