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東京外為市場・正午=ドル120円の大台前に足踏み

発行済 2014-12-05 09:16
東京外為市場・正午=ドル120円の大台前に足踏み
EUR/JPY
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[東京 4日 ロイター] -             ドル/円 JPY=   ユーロ/ドル EUR=   ユーロ/円 EURJPY=   正午現在   119.90/92 1.2310/14 147.61/65   午前9時現在 119.85/87 1.2313/17 147.58/62    NY午後5時 119.79/81 1.2310/12 147.45/49

正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の 119円後半だった。株価がプラス圏で推移する中でドルも底堅い動きとなった一方、1 20円の大台を前に、利益確定のドル売りも出て足踏みとなった。

ドル/円は、日経平均株価が前日終値比100円超で寄り付いたあと、上昇幅を拡大 させたことで、底堅い動きとなった。120円まであと10─20銭のため「イベントに 関係なく120円を試す可能性がある」(国内金融機関)との見方も出ていた。 日経平均株価は前日終値比で200円近い上昇となった後、同100円程度にプラス 幅を縮小し、ドルもやや弱含む場面もあった。ただ、下がれば押し目買いが入りやすいと いった流れは継続しており、正午前には7年4か月ぶり高値となる119.94円まで一 時上昇した。 取引時間中に、米ダラス地区連銀のフィッシャー総裁(2014年FOMCの投票権 あり)が、今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で超低金利政策の継続期間に関する「 相当な期間」という文言を声明文から削除すべきなどといった見解を示したことや、日銀 の佐藤健裕審議委員が、最近の原油・商品市況について、コア物価指数の下押し要因では あるものの、日本経済にとっては「明確なプラス要因」と指摘したことなどが伝わったが 、目立った相場の反応はなかった。 前日の海外時間にドル/円は、11月のADP全米雇用報告が市場予想を下回ったこ とでいったんドルは弱含んだが、日経平均先物や米長期金利が堅調に推移しじり高となっ た。マイナス圏にあった米ダウがプラスに転じたこともドルを支援した。日本の衆院選に 関する世論調査で与党が300議席超を確保する見通しと主要紙が伝えたことも、ドルの 支援材料になったもよう。

<「ドル120円超え」と「ユーロ1.23ドル割れ」、どちらが先かと話題>

市場では「ドル/円の120円乗せとユーロ/ドルの1.23ドル割れでどちらが早 いか」(国内金融機関)も、話題になっている。ドル/円は、120円ちょうどにあるオ プションバリアに関連した攻防で、119円後半での足踏みが続いている。一方、ユーロ は1.23ドルちょうどにオプションバリアがあり、前日も1.2301ドルではね返さ れていた。 きょうは欧州中央銀行(ECB)理事会の開催とその後にドラギ総裁の会見が予定さ れており、国債買い入れを含む量的緩和(QE)への思惑が広がれば下押しされやすく、 1.23ドルを割り込むかどうかが注目される。「ユーロの下げが大きければ、ドル・円 が120円に押し上げられるかもしれない」(邦銀)との見方が出ていた。一方、ドル/ 円が120円を超えて上昇することで、ユーロが下げて1.23ドルを割る可能性も指摘 されている。

<「怒涛の調整」か「上昇に弾み」か>

ドルが120円に乗せた後の展開について「いったん怒涛(どとう)の調整が入るの ではないか」(国内金融機関)との見方や「上昇に弾みがつくのではないか」(別の金融 機関)との見方が交錯している。 120円には厚めのオプションバリアが観測されており、その手前では激しい攻防戦 が見込まれるほか、利益確定売りも出やすく、足踏みが予想される。ただ、120円には 同じくストップロスも観測されており、いったん乗せれば短時間で10─30銭程度の上 昇も見込まれている。 その後の展開としては、見方が分かれている。まず、短期筋の円売りポジションが積 み上がっていることを背景に「達成感から怒涛の調整が入るのではないか」(別の邦銀) との見方がある。足元のドル買いは短期筋中心の「腰の入ったドル買いではない」(同) として、逃げ足も速いとの見方だ。 このところ、ドルと株価の連関性は強まっており、達成感に伴う調整という面では「 日経平均株価が1万8000円をつけるのが先か、ドルが120円に乗せるのが先か、と いう点も注目されそうだ」(同)という。 一方、ドルの上昇継続シナリオでは、足元では円安に対する強いけん制発言が内外か ら聞かれないことや、120円から先にはテクニカル的に目立って遮るものがないことも ドル買い意欲を支援しそうだ。「この高い水準からドルを突っ込んで買う気にはならない 」(別の国内金融機関)と見る向きでも、国内外の株価の強さを踏まえると「流れには逆 らえない」(同)として、ドルを売りにくいという。 「調整売りが出て1円下げるようなら買いたい」(国内金融機関)との意見もあり、 底堅さもうかがえる。米雇用統計や日本の衆院選、米連邦公開市場委員会(FOMC)な どドル買いのイベントが控えているとして、年内に123─124円程度まで上昇すると の見方も出ている。

(平田紀之) ((※ noriyuki.hirata@thomsonreuters.com; 03-6441-1822; Reuters Messaging: noriyuki.hirata.thomsonreuters.com@reuters.net))

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