1403GMT 2日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
5日終値 前営業日終値
株 FT100 5102.58(‐189.45) 5292.03
クセトラDAX 5246.18(‐292.15) 5538.33
金 現物午後値決め 1895.00 1875.25
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 98.560 (+0.055) 0.349(0.394)
独連邦債2年物 0.425(0.540)
独連邦債10年物(9月限) 138.62 (+1.98) 1.851(2.024)
独連邦債30年物 2.833(2.950)
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<為替> ユーロが幅広い通貨に対して値下がりし、対ドルでは1カ月ぶりの安値へ下
落した。ギリシャとイタリアの財政をめぐる不安が高まっていることに加え、ドイツの地
方選挙で与党が大敗を喫したことから、ユーロ圏の債務危機に対する懸念がより深まった。
電子取引EBSによると、ユーロ/ドルは一時、1.4065ドルまで値下がりした。
欧州中央銀行(ECB)が8日の理事会で、債務危機の深刻化によりユーロ圏で全般的
なリスクが高まっているとの懸念を強めた場合、ユーロは一段安となるとの見方をアナリ
ストは示している。
シティグループの為替ストラテジスト、バレンティン・マリノフ氏は「ECBが一段と
ハト派的な姿勢を示すことがユーロに関する最大の下振れリスクだ」と指摘した上で「そ
うなれば(早期の)利下げ観測が広がるかもしれないが、それは市場が予想していること
ではない」と述べた。
<株式> ロンドン株式市場は大幅続落して引けた。中国、ユーロ圏、英国のサービス
部門購買部担当者景気指数(PMI)が弱い内容になったことを受け、世界経済が再びリ
セッション(景気後退)に陥るのではないかとの懸念が深まった。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は終値としては8月22日以来の安値となった。
8月の中国サービス部門PMIが調査を開始した2005年11月以来で最低水準とな
ったことで、商品関連株が大きく売られた。
金属と燃料への需要が今後減少するとの見方から、鉱山株<.FTNMX1770>ではエクストラ
ータ
プ
米連邦住宅金融局(FHFA)が2日、サブプライムローンに裏付けられた住宅ローン
担保証券を販売したことで損害が出たとして、大手金融機関17社の提訴に踏み切ったこ
とから銀行株<.FTNMX8350>が急落した。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)
欧州株式市場は大幅続落して取引を終えた。リセッション(景気後退)とユーロ圏債務
に対する懸念が再燃したことに加え、米連邦住宅金融局(FHFA)が住宅ローン担保証
券(MBS)に絡み大手銀行を提訴したことを受け銀行株が売られた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は38.56ポイント(4.06%)
安の910.06。終値としては8月19日以来の安値で引けた。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は113.45ポイント(5.11%)
安の2107.27。
米連邦住宅金融局(FHFA)は2日、サブプライムローンに裏付けられた住宅ローン
担保証券を販売したことで損害が出たとして、大手金融機関17社の提訴に踏み切った。
これを受けSTOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は5.9%安で引けた。
ドイツ銀行
ランド(RBS)
リーガル・アンド・ゼネラルで国際株式部門を統括するイアン・キング氏は、訴訟の規
模が分からず先行きが不透明なため、投資家はとりあえず株の売却していると話した。
スイスの化学大手クラリアント
での需要低迷とスイスフランの高騰を背景に、通年の売り上げおよび利益目標を引き下げ
たことが嫌気された。
景気動向に敏感なSTOXX欧州600自動車株指数<.SXAP>は5.8%下落。ドイツ
の高級車大手BMW
産金大手のランドゴールド・リソーシズ
買いから金の価格が上昇したことが背景。
<ユーロ圏債券> イタリア・スペインの国債利回りが上昇、約1カ月ぶりの高水準と
なった。
イタリアに対する財政再建圧力が強まるなか、利回りは今後も上昇するとみられている。
10年物のイタリア国債
をつけた。
欧州中央銀行(ECB)が5日発表した証券市場プログラム(SMP)に関するデータ
によると、ECBは9月2日までの1週間に133億0500万ユーロの債券を買い入れ
、買い入れ額は前週の66億5100万ユーロから予想外の大幅な増加となった。
ECBがイタリア政府に財政再建および経済構造改革という目標達成に向けた対応を強
く求めるなか、同国のトレモンティ経済・財務相は4日、財政再建の達成を約束した。同
相は、急きょ作成し8月に議会に提出した財政再建計画が不完全だったことを認め、同地
で開かれた会議で「4日間で対策を講じる際に間違いを犯しうることは本当だ」と述べた。
この計画は現在、大幅な修正が加えられている。
ノムラの欧州金利戦略部長、Nick Firoozye氏は「ECBの買い入れに加え、イタリア
が有意義な改革を行うことが必要になる」と指摘した。
10年物のスペイン国債
つけた。イタリア・スペイン国債の利回り格差は30ベーシスポイント(bp)と、
2009年4月以来の水準に拡大した。
マークイットによると、イタリア国債のデフォルト(債務不履行)保証料は、2009
年12月以来、約1年9カ月ぶりにスペイン国債の保証料を上回った。
イタリア国債の5年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は45bp拡大し
445bp。スペイン国債の同CDSは30bp拡大し420bp。
こうしたなか、独連邦債先物
過去最高値を更新。清算値は168ティック高の138.32。
10年債
回りは10bp低下し0.445%となった。
[東京 6日 ロイター]