23日のドル・円は東京市場では109円87銭から109円50銭まで下落。
欧米市場でドルは109円65銭まで買われた後に109円27銭まで反落し、109円47銭で取引終了。
本日24日のドル・円は109円台で推移し、もみ合う状態が続くとみられる。
新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感はやや低下したものの、リスク選好的な円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。
世界保健機関(WHO)は23日、新型コロナウイルスによる肺炎について緊急委員会を開き、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を見送ること決定した。
ただ、テドロス事務局長は「必要に応じて委員会を招集する」、「各国と協力して情報収集を続ける」との見方を伝えている。
中国以外での感染者が増加した場合、WHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言する可能性は残されている。
国内における新型コロナウイルス(新型肺炎)の感染拡大が伝えられた場合、市場関係者の間からは「ドル・円相場に大きな動きがなくても、日経平均株価は一時的に大幅安となる可能性がある」との声が聞かれており、株安に対する警戒感は消えていないようだ。