[北京/上海 30日 ロイター] - 複数の関係筋によると、中国国家外為管理局は、銀行や企業が人民元のボラティリティーにどこまで対処できるか、リスク管理について異例の調査を進めている。
「さまざまな業種の企業が外国為替エクスポージャーをどのように管理し、どのようなヘッジ手段を利用しているのか」調査しているという。
調査は今月実施され、銀行が自己売買部門について四半期ごとに提出する定期的なアンケートとは別物という。
国家外為管理局は、今回の調査を実施した理由を明らかにしていないが、市場では、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和縮小に向けた準備を進める中、米国の利回りとドルが上昇し、元が弱含むのではないかとの見方が浮上している。
関係筋によると、2014年と2016年にも同様の調査が行われた。この時は、銀行に対し、企業の予想をどう管理しているのか、法人顧客の為替ヘッジをどのように支援しているのか、詳細な報告を求めた。
国家外為管理局のコメントは取れていない。