13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・米FOMCの結果を見極めたいとの思惑も
・ドル・円は115円02銭付近、ドル・円は小じっかり、買い継続で115円台を回復
・ブリヂストン、三井不動産など14社の目標株価変更
■米FOMCの結果を見極めたいとの思惑も
日経平均は小反落。
29.46円安の19125.57円(出来高概算11億1000万株)で前場の取引を
終えている。
12日の米国市場では原油相場の上昇が好感される一方で、主要指数が連日で最高値を更新するなか、利益確定の動きが広がっていた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円安の19065円だったほか、円相場は1ドル114円台とやや円高に振れて推移するなか、利食い先行の展開となった。
しかし、寄付き直後に19060.72円まで下げ幅を広げたが19000円接近では押し目買い意欲も強く、その後は一時上昇に転じる場面もみられた。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が901、値下がり972、変わらず125と、値上がり値下がり数が拮抗。
規模別指数では小幅ではあるが、大型株指数のみが下落。
セクターでは機械、海運、保険、ガラス土石、その他製品、証券、その他金融、銀行が冴えない。
一方で、水産農林、医薬品、情報通信、電力ガス、食料品、建設が上昇。
利益確定の流れは想定されていたが、想定以上に底堅さが意識されており、先高期待の強さが窺える。
円相場は1ドル115円台に乗せて推移していることも、売り込みづらくさせよう。
小幅ではあるが、TOPIXも下げており、午後は日銀のETF買い入れが期待されることも、底堅さにつながっている。
ただし、米FOMCの結果を見極めたいとの思惑もあり、押し目買い意欲は強いとはいえ、相対的に出遅れている銘柄や割安感のある銘柄等にシフトしよう。
FOMCでは利上げが確実視されている。
ただし、FRBが長期的な経済見通しを書き換えることはないとの見方もあり、2017年の利上げが早まるとの見方は後退し、ドル高・円安の流れは一服する可能性はある。
先高期待は強いものの、見極めたいとするムードも強そうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は115円02銭付近、ドル・円は小じっかり、買い継続で115円台を回復
3日午前の東京外為市場では、ドル・円は小じっかりの展開。
買い継続で下値が堅く115円台を回復した。
ドル・円は朝方114円74銭まで下げた後は押し目買いが入り、上昇基調となった。
日経平均株価がプラス圏に浮揚した場面でドルは115円台を回復。
日経平均は前日終値付近で不安定な値動きのため、やや方向感が乏しい展開。
ただ、ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いのため株安継続の見方からドル売りが出やすいものの、ドルの下値は堅そうだ。
13-14日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)を前に動きづらいなか、目先もドルの上昇基調は続きそうだ。
ここまでのドル・円の取引レンジは114円74銭から115円21銭、ユーロ・円は122円10銭から122円48銭、ユーロ・ドルは1.0630ドルから1.0650ドルで推移した。
12時23分時点のドル・円は115円02銭、ユーロ・円は122円32銭、ポンド・円は145円84銭、豪ドル・円は86円25銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・ブリヂストン (T:5108)、三井不動産 (T:8801)など14社の目標株価変更
・ベイカレント (T:6532)、フューチャーVC (T:8462)がストップ安
※一時ストップ安(気配値)を含みます
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