[ワシントン 21日 ロイター] - バイデン米大統領は21日、議会上院に存在するフィリバスター(議事妨害)と呼ばれる慣行について、「一定の議案に関しては抜本的に変えるべき」との考えを示した。CNNが主催するタウンホールで語った。
フィリバスターとは、討議を長時間続けて議事進行を意図的に遅延させる行為で、会期終了まで審議を引き延ばせば法案を廃案に追い込むことも可能。議員100人のうち60人以上の賛成があれば、討論を終了させて採決に持ち込むことができるが、与党民主党は上院でかろうじて過半数を握っているにすぎないため、60人というハードルは高い。
バイデン大統領はタウンホールで「フィリバスターを抜本的に改革する必要がある」と主張。
債務上限問題を例に挙げ「共和党がフィリバスターを決行し、われわれが(回避に必要な)共和党議員10人の賛同を得られなければ、デフォルトに陥ってしまうということだ。こんなおかしな話は聞いたことがない」などと発言した。
上院では、共和党が結託してバイデン大統領が優先事項とする議案を阻止するケースが多発しており、民主党の間ではフィリバスター制度変更への支持が広がっている。