日経平均<.N225> 日経平均先物9月限<0#2JNI:>
終値 8797.78 (+25.42) 終値 8790 (+10)
寄り付き 8746.77 寄り付き 8740
安値/高値 8742.46─8805.10 安値/高値 8730─8800
東証出来高(万株) 189333 出来高(単位) 34553
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[東京 26日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は続伸した。前日の欧米の株安
を受けて東京市場では序盤に売りが先行。ただ、外為市場で円高一服感が広がっているほ
か、短期筋の買い戻しなどで前日終値を挟んでもみあった。米連邦準備理事会(FRB)
のバーナンキ議長の講演を控え見送りムードが強まるなか、セクター内やセクターごとの
銘柄入れ替えなどで売り買いが交錯した。
東証1部騰落数は値上がり1100銘柄に対し値下がり410銘柄、変わらずが157
銘柄。東証1部の売買代金は1兆3367億円。
25日の米国株式市場は反落。バーナンキFRB議長によるジャクソンホールでの講演
を控え、キャッシュを確保する動きがみられたほか、ドイツの株価急落や米新規失業保険
申請件数の増加などの悪材料も売りを加速した。前日の欧米株安を受け東京市場も序盤は
売りが先行。外資系証券トレーダーによれば、欧州勢など海外投資家による主力株を中心
としたバスケット売りが指摘された。ただ朝方の売り一巡後に一時プラス圏に転じるなど
方向感に乏しい展開。外為市場でドル/円が77円台前半で推移しており、円高一服感が
意識され下支えしたという。また、短期的な仕掛け売りに対する反対売買の買い戻しも日
本株の底堅さにつながった。
みずほインベスターズ証券エクイティ情報部長の稲泉雄朗氏は「すでにバーナンキFR
B議長の講演でのQE3示唆を期待する投資家はほとんどいない。依然ヘッジ売りのポジ
ションも残っているため、来週の株式市場は講演の結果にかかわらず落ち着きを取り戻す
ことになりそうだ」と指摘していた。日経225オプション<0#JNI*.OS>のストライク価
格8750円のプット9月限は一時33%付近で推移。国内証券の株式トレーダーは、F
RB議長の講演でQE3に言及された場合には織り込み済み、逆に言及されなければ失望
とどちらになっても株売りが予想されるため、プット買いの動きになっているという。
一方、欧州系の株式トレーダーは「朝方は幅広い買いオーダーがみられたので上昇基調
とみていたが失速した。後場はセクター内やセクターごとの銘柄入れ替えで相場はこう着
した」と観測。また、準大手証券トレーダーは「イベントを控えた週末の後場で様子見気
分の強い中、小口の買い戻しなどで底堅い。もともと日米の企業業績は悪くない。マイン
ドが改善すれば一段の戻り余地はある」(準大手証券トレーダー)との見方を示す。
個別銘柄ではエルピーダメモリ<6665.T>が後場一段高となった。5月高値1296円か
ら3カ月間で半値以下に急落したことから買い戻しやリバウンド狙いの短期資金が入った。
ただ、直近の信用取引残高は、売り6万7800株に対し買い2059万9200株と
大幅な買い残超過(信用倍率は303倍)の状態であり、上がれば戻り売りが出やすいと
の見方もある。協和キリン<4151.T>も前場からの買いが続いた。自社株買いの発表が材料
視された。
(ロイターニュース 吉池 威)