日特殊陶 (T:5334):2135円(+173円)急反発。
前日に第1四半期決算を発表、営業利益は155億円で前年同期比18.8%減益、会社計画線に沿った数値とはされており、未実現利益の計上も押し上げ要因となったが、市場予想は20億円程度上振れている。
プラグやセンサなど、自動車関連事業の収益が想定を上回る形に。
販管費の抑制なども寄与したとみられる。
関連セクター内では、対コンセンサス比での相対的な堅調さが目立つ状況にも。
オリックス (T:8591):1582.5円(-79.5円)大幅続落。
前日に第1四半期決算を発表している。
税引前利益は989億円で前年同期比10.9%減益、不動産など売却益の減少が響いたが、売却益を除くセグメント利益もほぼ横ばいにとどまっているもよう。
通期の市場予想は2割程度の増益であったが、コンセンサスの切り下がりが想定される展開に。
また、上半期決算発表時には中計の見直しの可能性なども示唆しているようだ。
コマツ (T:6301):2455円(+14.5円)反発。
前日に第1四半期決算を発表している。
営業利益は748億円で前年同期比22.2%減益、市場予想は100億円程度下回ったが、会社計画に対してはインラインの着地となったもよう。
中国やインドネシアなど好採算地域の売上伸び悩みが減益決算の主因に。
ただ、日立建機 (T:6305)も弱い決算を発表しており、業績下振れへの警戒感は強まっていたとみられる。
高い配当利回り水準も下支えに、目先のあく抜け感が先行する展開に。
日立 (T:6501):3960円(+130円)大幅反発。
前日に第1四半期決算を発表、調整後営業利益は1244億円で前年同期比16.0%減益、市場予想は100億円程度下回ったが、会社計画線での着地となっているもよう。
上場子会社群の業績悪化が減益決算の主因だが、注力する本体の5セグメントはIT中心にそれぞれ堅調に推移している。
同5セグメントは受注も堅調推移であり、決算をポジティブに捉える動きが先行しいている。
ファナック (T:6954):19910円(+645円)大幅反発。
前日に第1四半期決算を発表、営業利益は286億円で前年同期比47.5%減益となったが、市場予想は40億円程度上回っている。
厳しい事業環境は認識されており、想定比上振れ着地を受けて安心感が先行する形のようだ。
通期予想は757億円から713億円に下方修正しているものの、保守的過ぎるとの見方が優勢になっている。
なお、受注高は1337億円で前四半期比5%減、北米ロボット受注が寄与する格好で底堅いものに。
YKT (T:2693):348円(+8円)大幅に反発。
19年12月期第2四半期累計(19年1-6月)の営業利益を従来予想の2.50億円から3.13億円(前年同期実績1.83億円)に上方修正している。
国内で工具研削盤等の工作機械の輸入販売が堅調に推移し、利益を押し上げる見込み。
通期予想(前期比4.5%増の4.70億円)は、米中貿易摩擦の影響で企業の設備投資需要が減少していることなどを考慮し、据え置いた。
カイオム (T:4583):214円(+2円)3日ぶり反発。
キリンホールディングス (T:2503)傘下の協和キリン(東京都千代田区)と新規抗体作製及び抗原・タンパク質調製等に関わる委受託基本契約を締結したと発表している。
カイオム・バイオサイエンスの技術プラットフォームを用いたモノクローナル抗体の作製業務及び抗体、抗原等の組み換えタンパク質の調製業務を提供する。
バイオ関連銘柄を選好する流れも買いを後押ししているようだ。
エリアリンク (T:8914):1141円(+103円)急騰。
19年12月期第2四半期累計(19年1-6月)の営業利益を前年同期比76.3%増の26.34億円と発表している。
不動産運用サービス事業でストレージの流動化が収益増加に貢献した。
また、不動産再生・流動化サービス事業で大型案件の売却が前倒しで決済されたことも利益を押し上げた。
通期予想は前期比0.6%増の28.00億円で据え置いた。
進捗率は94.1%に達しており、上方修正への期待が広がっている。