キユーピー (T:2809)は4日、コロナ禍での新たな食のニーズに対応するため、新たに「フレッシュストック」事業を始めると発表した。
フレッシュストック事業では、青果・精肉・鮮魚、惣菜、日配などの低温売場専用商品の製造・販売を行う。
「スーパーの低温売り場でまとめ買いした商品を冷蔵庫にストックし、フレッシュな味わいの料理を楽しめる」というコンセプトで、新しいラインナップを展開する。
パッケージ総菜、調味料、たまご商品を3つの柱とし、青果売り場、精肉・鮮魚売り場、総菜売り場の3つの売り場で展開。
まずは9月16日より、タマネギや大根など、野菜を40%以上配合した調味料「のせる野菜」を販売する。
野菜にかけるドレッシングだけでなく、鍋料理の味付けや、肉・魚料理にかけるタレとして使うなど、様々な用途で活用できる。
このほか、おいしさ・鮮度を保ったまま、賞味期限を30日まで延ばしたパッケージ総菜、割ったり剥いたりすることなく、そのまま食べられるゆでたまごなどを順次販売する。
足元では、共働き世帯の増加で、スーパーでの滞在時間が短縮し、買い物回数が減少している。
さらに、新型コロナウイルスの感染拡大により、「生鮮売り場の商品にも日持ちを求める」「生活必需品となる食品・食材を買い置きする」「ECを活用し、買い物回数を減らす」といった買い物ニーズへの変化が生まれている。
こうしたことを背景に、顧客の新たなニーズに対応し、家庭内食を豊かにするという目的で、同事業の開始にいたった。
今秋よりテスト販売を開始し、2021年春、本格的に市場に投入する予定。
2024年度には、事業全体で売上目標150億円を目指す。