欧州株式市場サマリー（19日）

［１９日　ロイター］ - （カッコ内は前営業日比） ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン） .FTSE 　終値　　　　　　6545.27（＋ 79.27） 前営業日終値　　　6466.00（＋129.52）

クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト） .DAX 　終値　　　　　　9786.96（‐ 24.10） 前営業日終値　　　9811.06（＋266.63）

ＣＡＣ４０種平均指数（パリ） .FCHI 　終値　　　　　　4241.65（‐ 7.84） 前営業日終値　　　4249.49（＋137.58）

＜ロンドン株式市場＞　ＦＴ１００種総合株価指数 .FTSE が７９．２７ポイント（ １．２３％）高の６５４５．２７と続伸して取引を終えた。週間ベースで３．９％の上昇 となった。このところの株価下落で値ごろ感が出た銘柄に買いが入り、全体水準を押し上 げた。 石油のタローオイル TLW.L は６．９％上昇した。原油価格の下落で今年に入って５ 割値下がりしていたが、この日は北海ブレント原油 LCOc1 が１バレル＝６０ドルを超え て上昇したことから、買い安心感が広がった。 保険のアヴィヴァ AV.L は３．０％の上昇だった。バーンスタインが「クリスマス前 の最後のバーゲン」として、アヴィヴァの投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフ ォーム」に引き上げたことが好感された。 銀行大手のバークレイズ BARC.L は１．３％上昇した。バークレイズが超高速取引を 手掛けるトレーダーを不当に優遇しているとしてニューヨーク州当局から訴えられていた 件で、裁判官が訴訟内容に疑義を呈したことが材料視された。

＜欧州株式市場＞　まちまちだった。スイスやイタリアなどの株価指数が低下する一 方で、ＦＴＳＥユーロファーストは上昇した。 ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数は４．８４ポイント（０．３６％）高の１３ ６１．０７で取引を終えた。週間ベースで３％上昇し、約１年ぶりの伸び率となった。連 邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）が１７日の声明で、利上げまで「辛抱強くいられる」とし たことが相場を下支えしている。 一方、ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数 は１２．４９（０．４０％）安の３１４１ ．２８となった。 スイスの主要指数ＳＭＩ .SSMI は０．４１％低下。スイス製薬大手のロシュが６．３％値を下げ、全体水準を押し下げた。開発中の２つの薬について、臨床実験が 失敗に終わったことが嫌気された。ロシュは来年の業績見通しを引き下げざるを得ないと アナリストはみている。ＳＴＯＸＸ欧州６００ヘルスケア指数 .SXDP は０．６９％低下 した。 イタリアのＦＴＳＥ・ＭＩＢ指数 .FTMIB も０．４０％低下した。格付け会社スタン ダード・アンド・プアーズ（Ｓ＆Ｐ）はイタリア経済が予想以上に鈍化するとして、同国 の銀行の投資判断を引き下げた。 イタリアの銀行大手のモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ（モンテ・パスキ）とインテサ・サンパオロ ISP.MI 、ウニクレディト CRDI.MI は１．９％から４．２ ％値を下げた。 仏オランダ系航空大手エールフランス・ＫＬＭ AIRF.PA は８．１％値下がりした。 パイロットのストで関連費用が想定を上回り、今年の利益見通しを引き下げたことが嫌気 された。