■NY株式:ダウは21ドル高、政策期待強まるもハイテク株への売りが続く
NYダウ ナスダック
終値:18868.69 終値:5218.40
前日比:+21.03 前日比:-18.72
始値:18876.77 始値:5246.33
高値:18934.05 高値:5247.17
安値:18815.75 安値:5192.05
14日の米国株式相場はまちまち。
ダウ平均は21.03ドル高の18868.69、ナスダックは18.72ポイント安の5218.40で取引を終了した。
トランプ政権への政策期待から買いが先行。
本日は主要経済指標の発表が無かったほか、連日の株価上昇を受けて利益確定の売りも広がり上げ幅を縮小し、先週終値を挟んで揉み合う展開となった。
ハイテクセクターは、トランプ氏の政策が世界的に展開するハイテク銘柄に悪影響を及ぼすとの見方が強く、上値の重い展開となった。
セクター別では、銀行や消費者・サービスが上昇する一方でソフトウェア・サービスやテクノロジー・ハード・機器が下落した。
自動車部品のハーマン・インターナショナル(HAR)は韓国のサムスン電子が80億ドルでの買収を発表し急騰。
長期金利の上昇を受けて、JPモルガン(JPM)やゴールドマンサックス(GS)などの金融各社が堅調推移。
航空宇宙のロッキード・マーチン(LMT)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、買われた。
一方で、ネット小売のアマゾン(AMZN)は家の掃除・修繕・リフォーム等の仲介を行う家庭用サービスを新たに20の地域で実施すると発表したが、下落した。
ダラス地区連銀総裁は足元の10年債利回りの上昇を受けて、連邦準備制度理事会(FRB)が近く利上げを行うとの見通しを示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米長期金利上昇を意識してドル続伸
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円73銭から108円54銭まで上昇し、108円42銭で引けた。
トランプ次期政権による成長重視の政策が景気、インフレを押し上げるとの期待に債券利回りの上昇やドル買いが続いた。
ユーロ・ドルは、1.0785ドルから1.0709ドルへ下落して1.0740ドルで引けた。
欧米金利差の拡大観測にユーロ売り・ドル買いが継続。
ユーロ・円は、115円87銭から116円51銭へ上昇した。
ポンド・ドルは、1.2556ドルから1.2444ドルへ下落した。
ドル・スイスは、0.9962フランから1.0002フランへ上昇した。
■NY原油:3日続落で43.32ドル、ドル高が重しもOPEC総会への期待感が下支えに
NY原油は3日続落(NYMEX原油12月限終値:43.32↓0.09)。
高値は3時54分の43.72ドル、安値は1時45分の42.20ドル。
イランが増産に動いているとのニュースが伝わったことや、為替市場でドル買いが進んでいることなどから売りに押された。
ただ、月末に開催される石油輸出国機構(OPEC)の総会が当初の25-26日から21-22日に前倒しとなると伝わったほか、ファリハ・サウジアラビア エネルギー相が減産合意に関して「実現する必要がある」とコメントしたことなどが材料視されて、引けにかけては切り返す場面も見られた。
日足チャートでは、200日移動平均線(43.5ドル水準)まで下落している。
米大統領選挙を通過したことから、市場の関心は月末のOPEC総会に向かう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 20.08ドル +1.06ドル(+5.57%)
モルガン・スタンレー(MS) 39.35ドル +0.86ドル(+2.23%)
ゴールドマン・サックス(GS)209.18ドル +5.24ドル(+2.57%)
インテル(INTC) 34.48ドル -0.13ドル(-0.38%)
アップル(AAPL) 105.71ドル -2.72ドル(-2.51%)
アルファベット(GOOG) 736.08ドル -17.94ドル(-2.38%)
フェイスブック(FB) 115.08ドル -3.94ドル(-3.31%)
キャタピラー(CAT) 94.17ドル +1.16ドル(+1.25%)
アルコア(AA) 29.62ドル +0.32ドル(+1.09%)
ウォルマート(WMT) 70.49ドル -0.74ドル(-1.04%)
スプリント(S) 7.50ドル +0.41ドル(+5.78%)