■NY株式:ダウは35ドル安、ドル高進行が株価の重し
NYダウ ナスダック
終値 :18867.93 終値 :5321.51
前日比:-35.89 前日比:-12.46
始値 :18905.33 始値 :5340.97
高値 :18915.74 高値 :5346.80
安値 :18853.83 安値 :5315.53
18日の米国株式相場は下落。
ダウ平均は35.89ドル安の18867.93、ナスダックは12.46ポイント安の5321.51で取引を終了した。
朝方は買いが先行したものの、主要小売企業の決算が嫌気されたほか、利益確定の売りも散見され下落に転じた。
トランプ政権への期待から下値は限られたものの、為替相場でドル高が進行していることが重しとなり、小動きとなった。
セクター別では、運輸や電気通信サービスが上昇する一方で耐久消費財・アパレルや医薬品・バイオテクノロジーが下落した。
アパレルのギャップ(GPS)やアバクロンビー&フィッチ(ANF)は決算内容が嫌気され、大幅下落。
電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、太陽光発電のソーラーシティ(SCTY)の買収が株主総会で承認されたものの、軟調推移。
一方で、クラウドベースの顧客管理ソフトなどのセールス・フォース(CRM)は、決算内容が好感され上昇。
アメリカン航空(AAL)やデルタ航空(DAL)は、シティ・グループによる買い推奨を受け、買われた。
本日、NY連銀総裁はトランプ政権下でどのような財政刺激策が実行されるかによって経済やインフレへの影響が変化することに言及し、経済政策は生産性の向上を焦点として策定されるべきとの考えを示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米12月利上げ観測受けたドル買い継続、ドル一段高110.95円/1.0569ドル
18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円88銭から110円95銭まで上昇して110円88銭で引けた。
朝方低下していた米債利回りも上昇に転じ、米国の12月の利上げを織り込むドル買いが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.0637ドルから1.0569ドルへ下落して1.0589ドルで引けた。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が経済には依然緩和策が必要だとの見解を示したためユーロ売りが継続。
ユーロ・円は、116円83銭から117円52銭へ上昇。
ポンド・ドルは、1.2302ドルまで下落後、1.2373ドルへ上昇した。
ドル・スイスは、1.0070フランから1.0123フランへ上昇した。
■NY原油:3日ぶりの反発で45.69ドル、イラク石油相の楽観的な見通しが伝わり
NY原油は3日ぶりに反発(NYMEX原油12月限終値:45.69↑0.27)。
高値は4時26分の45.77ドル、安値は0時59分の44.81ドル。
一部で、イラクのルアイビ石油相が「次回の総会の結果にはとても楽観的」と伝わったことでしっかりとした推移となった。
ただ、ドル指数が101.48まで上昇するなど、ドルが主要通貨に対して強い動きを示したことで上値は重くなった。
また、石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した米原油生産向けの掘削設備(リグ)稼働数が3週連続で増加したことも重しとなった。
日足チャートでは、200日移動平均線(43.8ドル水準)からの反発で、100日移動平均線(46.0ドル水準)まで値を戻している。
月末のOPEC総会に向けては、産油国関係者のコメントなどに振らされやすい状況が続くとの見方。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 20.00ドル -0.08ドル(-0.40%)
モルガン・スタンレー(MS) 40.43ドル +0.46ドル(+1.15%)
ゴールドマン・サックス(GS)210.35ドル +0.72ドル(+0.34%)
インテル(INTC) 34.95ドル -0.07ドル(-0.20%)
アップル(AAPL) 110.06ドル +0.11ドル(+0.10%)
アルファベット(GOOG) 775.97ドル -10.19ドル(-1.30%)
フェイスブック(FB) 117.02ドル -0.77ドル(-0.65%)
キャタピラー(CAT) 92.34ドル -0.44ドル(-0.47%)
アルコア(AA) 30.42ドル -1.43ドル(-4.49%)
ウォルマート(WMT) 68.54ドル -0.65ドル(-0.94%)
スプリント(S) 7.35ドル -0.14ドル(-1.87%)