■ミロク情報サービス (T:9928)の今後の見通し2.品目別・販売先別売上見通し品目別の売上高は、システム導入契約売上高が前期比9.7%減の20,186百万円、サービス収入が同1.5%増の11,225百万円、その他が同119.9%増の4,587百万円を計画している。
システム導入契約売上高のうち、ハードウェアは前期比17.9%減、ユースウェアが同21.0%減と落ち込みが大きくなるが、これは新型コロナウイルスの影響に加えて、前期はWindows7サポート終了に伴う特需があり、その反動減によるものとなっている。
ソフトウェアについては同2.0%減と微減で推移する。
上期は商談活動の遅れもあって厳しいものの下期の回復を見込んでいる。
また、販売先別では前期にリプレース需要が活況だった会計事務所向けが同27.6%減の5,167百万円と大きく落ち込むと見ている。
前期と今期の2期間の平均売上高は約61億円となり、2019年3月期と売上規模はほぼ同水準となる計算だ。
なお、会計事務所に関しては既存顧客が大半を占めており、営業活動では新型コロナウイルスによる影響も大きくはないようだ。
企業向けに関しては前期比1.4%減の11,670百万円となる見通し。
4月、5月はセミナーの中止など新規顧客獲得のための営業活動に影響が出ているほか、IT投資計画そのものを見直す企業も出てきている。
また、システム導入の検収に時間を要するケースが出ているため、上期については売上減少が予想されるが、下期の回復を見込んでいる。
一方、サービス収入に関しては前述のとおり、新規顧客の上積み分を保守的に見込んでいる。
TVSは2019年7月からの値上げ効果が第1四半期まで継続することもあって、前期比4.1%増となる見通し。
ソフト使用料は「かんたんクラウド」シリーズの前期までの契約積み上げ分の効果で同3.2%増、同様に企業向けのソフト運用支援サービスも同5.2%増を見込んでいる。
一方、ハードウェア・NW保守サービスについては同3.0%減、サプライ用品については同27.3%減と減収を見込んでいる。
サプライ用品については企業活動停滞の影響を受けやすいことから厳しく見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)