前日の米国市場はADP非農業部門雇用者数とISM非製造業景況感指数が弱い結果となり、原油在庫量も予想外の上昇をして全般に弱い結果となったが、米国株式市場は主要3指数とも上値が重いながらも上昇して終えている。
本日の日経平均は午前10時43分時点で2万1767円と上昇している。中国のPMI改善による景気回復期待と米中貿易協議の進展予想を背景に世界的に株式市場が上昇しているのを追い風にした形だ。とはいえここからの日経平均は2万1840~1860円あたりの日足のレジスタンスゾーンが待ち受けており、上値は重い展開が予想される。明日は米雇用統計もあり、後場は下値も堅いが上値も重いという展開だろう。
ドル/円は111.45と安定している。10年と3カ月の米国債逆イールドも現在は解消しており、現時点でリスクオフは影を潜めている。
トランプ大統領が日本時間の金曜日早朝(午前5時30分頃)に貿易協議でワシントン訪問中の劉中国副首相と会談する予定となっており、貿易協議の進展があれば上値追いの再スタートが切られる可能性はあるだろう。