1307GMT 26日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
27日終値 前営業日終値
株 FT100 5603.52(‐150.33) 5753.85
クセトラDAX 6159.51(‐172.59) 6332.10
金 現物午後値決め 1149.50 1154.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 99.170 (‐0.095) 0.261(0.260)
独連邦債2年物 0.791(0.892)
独連邦債10年物(6月限) 125.24 (+1.18) 2.933(3.053)
独連邦債30年物 3.634(3.781)
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<為替> ユーロが対ドルで下落。対ギリシャ支援協議をめぐる不透明感に加え、その
他の国のクレジットリスク懸念もユーロを圧迫している。
リスク回避志向の高まりを受けてドルと円は買われている。
<株式> ロンドン株式市場は反落し5カ月超ぶりの大幅な下げとなった。スタンダー
ド・アンド・プアーズ(S&P)によるギリシャとポル
トガルの格下げを受けて債務危機拡大懸念が強まり、銀行・商品株を中心に売られた。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は1カ月ぶり安値で引けた。
ソブリン危機をめぐる懸念悪化で銀行株の下げがきつかった。バークレイズ
HSBC
ンダード・チャータード(スタンチャート)銀行
プ
S&Pはこの日、ギリシャのソブリン格付けを3段階引き下げ、ジャンク(投機的)等
級となる「BBプラス」に、ポルトガルの長期格付けを2段階引き下げ「Aマイナス」と
した。
ロイズはこの日、不良債権の減少で第1・四半期が黒字に転換したことを明らかにした
ものの、ソブリン危機をめぐる懸念を受けて市場に対する決算のプラス効果が打ち消され
る格好となった。
ドル高や需要見通しの悪化で金属相場が下落し、鉱山株に売りが出た。カザキミス
原油価格
1・四半期決算で一時項目を除く利益が予想を上回ったものの、メキシコ湾岸の油田で発
生した掘削装置の事故による石油漏れの影響を懸念する見方が広がった。
その他石油株では、BGグループ
ン・エナジー
ロイヤル・ダッチ・シェル
判断を「アンダーウエート」から「ニュートラル」引き上げた。
個別株では、不動産のリバティ・インターナショナル
ソシエテ・ジェネラルが投資判断を「ホールド」から「セル」に引き下げた。
欧州株式市場は反落。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がギリシ
ャとポルトガルを格下げしたことが重しとなった。
S&Pがポルトガルの長期格付けを「Aプラス」から2ノッチ引き下げ「Aマイナス」
とした後、同国のPSI─20株価指数<.PSI20>は5.4%下落した。
S&Pはギリシャの株式市場引け後、同国のソブリン格付けを3段階引き下げ、ジャン
ク(投機的)等級となる「BBプラス」としたと発表した。
アテネ株式市場の主要株価指数<.ATG>は6%安。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は33.84ポイント(3.07%)
安の1069.16。1日の下落率としては2009年11月26日以来、5カ月ぶりの
大きさとなった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は108.26ポイント(3.67%)
安の2838.78。
金融株の下落が目立った。BNPパリバ
BBVA
ギリシャの銀行株指数<.FTATBNK>は9.2%下落した。
ドイツ銀行
益が四半期ベースで過去最高となったものの、同四半期の強い業績が繰り返される可能性
は低いとのコメントや資本比率の低下が嫌気されたとアナリストは指摘した。
リーガル・アンド・ゼネラル・インベストメント・マネジメントの株式ストラテジスト、
ジョージーナ・テイラー氏は、リスク志向に変化が見られたとし「市場はこれまで好決
算を手掛かりにしてきたが、再びマクロ経済面での問題が頭をもたげた」と指摘。この日
の動きは「大幅上昇後の短期的な下げだ」とした上で「向こう数カ月には若干軟調となる
可能性もある」との見方を示した。
S&Pはギリシャのアウトルックを「ネガティブ」とし、一段の格下げの可能性を示唆。
今回の格下げについては声明で「ギリシャ政府が財政赤字を持続的な水準に引き下げる
上で直面する政治、経済および財政的な課題を見直した結果」を反映したと説明した。
<ユーロ圏債券> ギリシャ国債と独連邦債との利回り格差が大幅に拡大した。格付け
会社スタンダード&プアーズ(S&P)がこの日、ギリシャとポルトガルの格付けを引き
下げた。
2年物のギリシャ国債と独連邦債の利回り格差
ーシスポイント(bp)に達した。S&Pがギリシャの格付けをジャンク(投機的)等級
の「BBプラス」に引き下げる前は1290bpだった。
S&Pはまた、ポルトガルの長期格付けを「Aプラス」から2段階引き下げ、「Aマイ
ナス」とした。
10年物のギリシャ国債と独連邦債の利回り格差は712bpと、ギリシャ中銀のデー
タによると少なくとも1998年初め以来の水準に拡大した。
ポルトガル国債2年物の利回りは5.35%に上昇した。
欧州市場では、ギリシャとポルトガル国債の保証コストが過去最高水準に上昇した。C
MAデータビジョンによると、ギリシャ国債の5年物CDSスプレッドは821ベーシス
ポイント(bp)に拡大。 ポルトガル国債の5年物CDSスプレッドは370bpとな
った。
比較的安全とされる独連邦債に対しては質への逃避買いが膨らみ、独連邦債2年物の利
回りは40年間で最低となる0.761%に低下した。
対ギリシャ支援をめぐる関係当局の話し合いが続けられるなか、スペイン国債の保証コ
ストも上昇。ギリシャとポルトガルの格下げを受けて198bpをつけた。
独連邦債先物6月限
に上昇した。
独連邦債10年物
マークイットによると、iTraxx・SOVX西欧指数は136bpと、前日取引終
了時の116.6bpから上昇し、過去最高となった。
[東京 28日 ロイター]