サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

引き続き弱含みの見通し、小売売上高などに注目=今週の米国株式市場

発行済 2010-05-10 08:24

 [ニューヨーク 7日 ロイター] 10日からの週の米国株式市場は、最近の市場の混乱による地合いの悪化や欧州の債務問題をめぐる懸念を受けて、軟調な展開が予想されている。

 投資家は、6日にダウ平均が一時1000ドル近く急落するなど、市場が混乱した原因の究明を求めている。また欧州中央銀行(ECB)がギリシャや多額の債務を抱えるその他のユーロ圏諸国に対する支援策を打ち出すとの観測が広がる中、ギリシャ支援策に関連した週末の欧州の動向に注目している。

 米市場は先週、主要指数が軒並み6─8%下落し、年初来の上げを帳消しにした。

 ヘネシー・ファンドのポートフォリオマネジャー、フランク・インガーラ氏は「誰もが欧州、特にギリシャの動向を危惧しており、スペインやポルトガルにも影響が波及するのか、またこれらの問題が世界の銀行システムにどのような影響を及ぼすのか懸念を抱いている」と述べた。

 7日にはオバマ米大統領が、6日の米市場の混乱を受けて「異常な市場の動き」について当局が調査を開始したことを明らかにする一方、欧州の債務問題に対する政策対応を強く支援する考えを表明した。

 市場では、米経済回復の兆しを示す堅調な企業決算や4月の米雇用統計などの好材料が影をひそめた感があるが、消費者支出の健全性を見極めるため、14日発表の4月小売売上高や、娯楽大手ウォルト・ディズニー、百貨店メーシーズの決算には注目が集まる見通し。

 ロイター調査では、4月小売売上高(自動車除く)が前月比0.4%増と、3月の0.9%増からは伸びが鈍化すると見込まれている。

 また14日には、4月米鉱工業生産、5月米ミシガン大消費者信頼感指数も発表される予定で、ともに前月から改善が予想されている。

 7日に発表された4月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想を上回る前月比29万人増と、4年ぶりの大幅な伸びとなったが、市場はほとんど材料視しなかった。相場の下落を食い止めるためには、堅調なマクロ経済データや企業決算以上のものが必要となる可能性がある。

 ナスダックは、4月23日につけた直近高値から10%以上下落しており、多くのトレーダーは下落率が10%を超えると調整入りのしるしとみなすことから、下落率がまだ10%に達していないダウやS&Pが一段安の展開となる可能性もある。

 

 

原文参照番号[nN07134231](3000Xtraをご利用の場合、配信後24時間以上経過した記事でも380日以内であれば[ID:nN07134231]でご覧になれます。なお、契約の内容によっては、原文がご覧いただけない場合もあります)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます