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東京外為市場・正午=ドル90円前半にジリ安、英ポンドが急落

発行済 2009-09-25 13:08
EUR/JPY
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       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   90.60/64  1.4657/60  132.75/83

午前9時現在 90.82/86  1.4648/50  133.04/12

NY17時現在 91.27/31  1.4660/65  133.82/91

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 [東京 25日 ロイター] 正午現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時

点から下落し、90円後半で推移している。英ポンド急落がドル/円を圧迫したほか、実

需のフローもやや売りが優勢だった。ただ、対ユーロなど幅広いドル売りの流れが一服し

ており、ドル/円についても下値不安はそう強くない。

 朝方に英ポンドが対ドルで急落し、心理的な節目であった1.60ドルを割り込んだこ

とで、この付近にあったストップロスをつけて下げが加速、1.59ドル前半まで売り込

まれた。前日にイングランド銀行(英中央銀行)のキング総裁が、通貨安は輸出振興に寄

与するとの見方を示したことが「ポンド安容認と受け止められ、ポンド先安感が出てい

た」(国内金融機関)という。ポンドは対円でもストップロスをつけて146円半ばから

一時は144円前半まで売られ、これが波及してドル/円もじわりと下値を切り下げた。

ここに輸出企業のドル売りが重なったほか、上半期末接近によるリパトリの円買いも出て、

ドルは90.56円までじり安となっている。

 ただ、金先物や原油先物が上げ一服局面にあるほか、前日の米国株安を引

き継いでハンセン指数<.HSI>や上海総合指数<.SSEC>などアジア株も軟調。このため、リ

スク選好ムードがいったん後退してユーロ/ドルや豪ドル/米ドルの上値がやや重くなっ

ている。ドル売りが一服していることで、ドル/円についても下値不安は強くないとい

う。

 <日米欧の中銀がドル資金供給オペを縮小、短期筋は「出口」を意識>

 日米欧の中銀は、金融市場に安定化の兆しが出てきたことを受け、ドル資金供給オペを

縮小すると発表した。これについて、ドイツ証券シニア為替ストラテジストの深谷幸司氏

は「ドルLIBORの低下を見ても銀行間でドルは十分に足りており、ドルの資金繰り対

策であるドル供給オペを取りやめることに違和感はない。緩和政策の継続の中でドルの需

給に大きな影響はなく、米2年債金利の低下を見ても、金利感に直接の影響はない」と指

摘している。その上で「米当局が長期債買い入れを10月に、MBSなどの買い入れを3

月に取りやめるなど危機対応政策の出口に向かって進んでいることも事実。為替市場で出

口戦略をイメージさせる材料にはなるかもしれない」と話している。

 ソシエテ・ジェネラル銀行外国為替本部長の斉藤裕司氏は、短期筋への影響を指摘。

「短期筋が株式や商品を売り、高金利通貨売り/ドル買いにつながった。前日海外市場で

のドル上昇の本質は、米株安よりドル供給オペの縮小だ」とみている。ただ、「各国中銀

は出口へと方向を変えただけで、踏み出してはいない。このままトレンドがドル買いに転

換するかどうかは不透明だ」(ソシエテ・ジェネラル銀行外国為替本部長の斉藤裕司氏)

と指摘する。

 これまで高値更新を続けてきたユーロ/ドルなどに対する高値警戒感もあり、関係者は

時間軸効果と出口戦略の両にらみになっている。「足元のユーロ/ドルは、上値がいった

ん重くなってきた。今後も紆余(うよ)曲折はありそうだが、出口戦略を意識することで

緩和政策長期化のシナリオの下でのドル余剰が徐々に変わっていく可能性がある」(大手

銀行)との声が出ている。

 米連邦準備理事会(FRB)は短期資金入札の縮小を開始すると発表。 欧州中央銀行

(ECB)、スイス国立銀行(中央銀行)、イングランド銀行(英中央銀行)も、ドル資

金供給オペを縮小する方針を表明した。 日銀もこれに足並みを合わせ、3カ月物と1カ

月物を併用してきたドル供給オペのうち、3カ月物の期間を10月から徐々に短縮して1

カ月物に一本化していく。

 

 (ロイター日本語ニュース 松平陽子)

( ロイターメッセージング:yoko.matsudaira.reuters.com@reuters.net 

E-mail:yoko.matsudaira@thomsonreuters.com; 03-6441-1795)

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